2024年 5月 6日 (月)

買いたいものがわからない!プロの目利きに選んでもらう「買い物おまかせビジネス」大繁盛

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あえて客の好みにズレた商品

   マーケティングや消費者行動に詳しく、「目利き」についての研究もしている慶応大学の清水聰教授はこう言う。「買いたいものを見て、そのあと2時間ぐらい(ネット上を)回遊して、結局分かんなくて、最初のところに戻っちゃうという経験は私もよくやってます」

   国谷裕子キャスター「そういう中で、目利きの方は消費者のどういうニーズに応えているんでしょうか」

   清水教授「さきほどのVTRで面白いと思ったのは、マーケティングの中のある『適度な不一致』という理論にまったく基づいたことを衣料品屋さんも本屋さんもやっていることです。どういうことかと言うと、あの女性は自分の好きな色だけを提案されると『今までと同じだ』と見向きもしない。全然違うものを入れてくると、これまた『自分に合ってない』となってしまう。

   本屋さんも、ボクシングについて奥さんは興味がないけれど、なんとなく近いのかなと選んでいる。そういうサービスが非常にいいんだと思います。いわゆる『お勧め』のようなメールはたくさん一方的に送られて来ると思いますが、そこにはコミュニケーションがないんですよね。しかし、今回のこれはすごくコミュニケーションされている。書店に方が『こういうのは人間にしかできない』とおっしゃってました。この言葉が真髄かなと思いますね」

   国谷「目利きの人に頼むと、自分に合ったものを選んでくれるという実感がカギなんでしょうか」

   清水教授「流行りもの、その人に合っているもの、世の中でどう広がっていくのかという3つがバランス良く考えられる人がいい目利きなんだろうと思います」

NHKクローズアップ現代(2015年6月15日放送「買い物は『おまかせスタイル』で~広がる目利きビジネス~」)

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