2024年 5月 4日 (土)

講談社編集者の逮捕にかたず飲む出版界! OBだから分かる講談社とマンガ業界の実相

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韓国籍で韓国の苗字にこだわり

   彼は韓国籍で韓国の苗字にこだわっていたそうだ。私が入った70年代には韓国名や中国名を名乗る社員はいなかったように思う。そうだとしてもその頃は日本名を名乗っていたようである。

   私の記憶では80年代以降からではないか、朴や劉と堂々と名乗る人たちが入ってきたのは。新入社員は各部署を回って挨拶することになっているが、眩しい思いで彼らの名札を見た覚えがある。

   彼は、入社したときの社内報に「わたしたわしわたしたわ」という回文タイトルをつけた文章を寄せているが、これは読んだ記憶がある。

   配属されたのは週刊少年マガジン編集部で、昨年、モーニングに異動するまでそこにいて、数々のヒットマンガを生み出してきた。

   昨年アニメ映画が大ヒットした『聲の形』、累積2000万部を超える『七つの大罪』、ヤンキーマンガの最高峰『GTO』などにも関わっていたようだが、なかでも別冊少年マガジン編集長として関わった『進撃の巨人』は、現在、累計6000万部を超えるというからすごい。

   それも諫山創という新人マンガ家を起用し、彼は「絶望を描いてほしい」と伝えたという。今思うと意味深な言葉である。

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