2024年 3月 29日 (金)

ロナウドを獲得せよ!習近平主席の直接指示?サッカー有力選手「中国爆買い」

   中国による有力サッカー選手の爆買いが止まらない。ワールドカップなどで活躍した世界のトッププレーヤーを高額年俸でかき集めてサッカー人気を煽り、経済の起爆剤や体制維持につなげようという政府の思惑が働いている。

   元アルゼンチン代表のテベスはこの1月(2017年)、中国のクラブチームに世界最高額といわれる年俸46億円で電撃移籍した。元ブラジル代表のオスカルも30億円で中国チームへ移った。中国はクリスチャーノ・ロナウドにも食指を動かしているといわれる。

イングランドリーグの2倍超の契約金

   テベスを獲得したのは上海の不動産会社が所有するサッカークラブ「上海申花」だ。周軍社長は「交渉は簡単でした」と軽く言う。10日ほどで合意に達した。「決して安くないカネを出したからです。狙いの一つは広告効果で、知名度が上がりました。今後は試合で価値を証明してくれるでしょう」と自信たっぷりだ。

   ロナウドは携帯電話メーカーが去年から広告に起用している。広告契約をきっかけに関係を深めて、いずれチームに呼ぶのが狙いともいわれる。ロナウドのマネジメント会社は「中国との最初のつながりだ。彼は今のレアルマドリードで満足しているが、サッカーは日々状況が変わる、先のことは分かりませんよ」

   キャスターの杉浦友紀アナが中国に移籍したサッカー選手や監督をボードで紹介する。フッコ、ラミレスら有名選手がいて、監督もW杯級が並ぶ。日本で活躍したストイコビッチも、指導者として今は中国にいる。

   サッカージャーナリストの後藤健生さんは「テベスは盛りを過ぎてもうひと稼ぎといったことだろうが、まだ現役バリバリで本当はヨーロッパでやりたい選手も、あれだけのカネを提示されたらいってしまう」と話す。イングランドリーグの専門記者は「どのチームも中国の半分も出せない」という。なかには「カネでつられるのは理解できない」(アーセナルのベンゲル監督)との反発もある。

   後藤さんは「選手を引き抜かれたら、荒らされたという感じを持つのが当然です。一方で、中国に身売りするクラブチームもあり、痛し痒しの両面があります」と指摘する。

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