2024年 4月 29日 (月)

ロナウドを獲得せよ!習近平主席の直接指示?サッカー有力選手「中国爆買い」

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W杯「出場」「開催」「優勝」が国家戦略

   背景にあるのは、国家をあげての戦略だ。W杯に出場する、開催する、優勝するが習近平主席の「三つの夢」だそうだ。中国のサッカーリーグは3部52チーム。外国人選手の活躍で人気も上がり、ファンは1億人を超える。これを経済の起爆剤にと国が旗を振り始めた。政府は去年、サッカーを国内消費拡大への重要産業と位置づけ、企業に投資を呼びかけた。

   南京にある家電販売大手の蘇寧グループは売り上げが伸び悩んで、経営戦略の見直しを求められている。そこで、100億円以上を投資して一部リーグのチームを買収し、スター選手獲得に乗り出した。グッズや動画などで収益を得ようとしている。ファンになった27歳の女性は年収100万円の4分の1をグッズの購入にあて、「おカネを使うことで愛を示せる」と言う。企業は中国の巨大な中間層に期待を寄せる。孫為民副会長は「物でなくコト消費が成長のポイント。投資は十分に回収できる」と踏んでいる。

   投資した企業を政府は露骨に優遇する。おととし3部リーグにチームを設立した照明機器の会社は、人民大会堂のLED設備を受注した。会長は「達成感と栄誉を得た。政府の政策にそうことでビジネスチャンスをつかんだ」と、5億円を準備して選手獲得を進める考えだ。

   影響は地方にも拡大する。河北省秦皇島市は衰えた石炭輸出に代わり、政府はサッカーを通じて構造改革を促す。プロチームを誘致しただけでなく、市内の小学校も様変わりした。体育はすべてサッカーで、校庭も芝に張り替えた。共産党幹部が視察する前では、子供たちがサッカー体操なるもので熱心さをアピールする。中国は7万か所にサッカー場を建設し、2020年までにサッカーを軸としたスポーツ産業を50兆円規模にするという。

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