2024年 4月 29日 (月)

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サッカー熱狂で14億人民の不満ガス抜き

   杉浦アナ「なぜ、こんなに力を入れるのでしょうか」

   神田外語大の興津一郎教授は「サッカーを成長ポイントにすることは、中央政府から省庁、地方へ通達された国策、経済対策なんです。完全なトップダウンで、なんでもかんでもサッカーへ持っていく熱狂が人工的に作られています」と分析する。

   中国サッカー協会はこの1月、1試合に出場できる外国人選手を3人までに制限した。「自分のところの選手が強くなれるかがカギですからね」と後藤さんは言う。「ただ、サッカーは自分で考えるスポーツだから、トップダウンではむずかしいね」

   広東省には250億円をかけて専用グラウンド50面を備えたサッカー学校ができた。中国全土から3000人が入学したが、4分の1は収入が少ない家庭の子だ。「選手になって親孝行したい」と、国から年60万円の補助を受けてボールを追う。

   興津教授「都会の子は受験システムに組み込まれているが、農民工の子にもシステムを作ってあげればチャイナドリームになるんです」

   その夢を、すっかり階層社会になった中国で、不満のガス抜きにしようとする狙いはもう隠しようもない。政府文書には「体育強国」「愛国」「団結」の文字が躍る。サッカーで14億人がまとまるのかどうか。

   後藤「まず強くならないとね」

   そのためならなんでもやりそうな国と国民が札束をかざして走り回る異様な姿が浮かんでくる。

文 あっちゃん

*NHKクローズアップ現代(2017年1月30日放送「14億の熱狂を生み出せ~中国 膨張するサッカー『バブル』~」)

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