「あのとき、もう一つの病院に行けばよかった」 小林麻央さんの無念、ブログに

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   「あのとき、もう一つの病院に行けばよかった。あのとき、信じなければよかった...」。歌舞伎役者の市川海老蔵さんの妻、麻央さんが乳がんで2年8カ月の闘病生活の末、自身のブログにこう書き残し、34歳の若さで亡くなった。

   年間約7万4000人、11人に1人が発症し早期発見が生存への決め手と言われる中、「ビビット」では、麻央さんが遺したかったものとは何だったのかに注目した。

   麻央さんが夫と一緒に初めて人間ドックを受診したのは3年前の2014年2月、31歳の時だった。その日、医師から「がんの可能性は五分五分」と言われ、後日「がんを疑うようなものはない」と診断されたうえ「半年後にまた診ましょう」と言われたという。

   この時、詳しい再検査を実施し発見することはできなかったのか?

   ゲスト出演した乳がん専門医の富永祐司医師(ベルーガクリニック院長)は、この疑問に「人間ドックでがんの疑いが五分五分ですので、その時点で診断を再度やり直し、もう少し進んだ検査をするかどうかを判断すべき時だった」という。

   別のがん専門医によると、がんの診断は白か黒かのいずれかで、グレーはないと言われる。五分五分と迷った以上、やはり徹底的な検査をすべきだったのだろう。

   案の定、8カ月後の同年10月に麻央さん自身が、左乳房にパチンコ玉大のしこりに気付く。すぐに病院で生検を行い、組織を採取した結果、乳がんと告知され、リンパ節にも転移していることが伝えられた。

   その後、家族のみでひっそり治療に取り組んでいたが、16年6月には夫の海老蔵さんが初めて妻の乳がんを公表、麻央さん自身も9月にブログ「KOKORO」を開設し、肺や骨などへの転移を告白。翌10月にはステージ4を公表している。さらに今年(2017年)1月13日に胸への皮膚転移、5月6日には顎への転移を告白している。

「家族性の乳がん」の疑い

   5月29日には、残る余日を家族と一緒に過ごしたいとの思いがあったのだろう、退院し在宅治療に切り替え6月22日に亡くなった。

   富永医師は「麻央さんの症状は、報道で知る限り「家族性の乳がん」の疑いがある。理由は年齢が若いし、母親も乳がんを経験しているから」という。

   富永医師によると、乳がんは30代までは非常に少ない。従って「20代30代は検診を受ける必要はない。ただし、家族に乳がんのある方は25歳から検診を受けた方が良い」という。

   また、40代以上は必ず超音波検査とマンモグラフィ(乳房エックス線検査)を併用し受ける必要があると指摘する。マンモグラフィだけの場合より発見率は1.5倍になるからという。

   そして麻央さんは昨年9月4日のブログにこう書き残した。「私も後悔していること、あります。あのとき、もっと自分の身体を大切にすればよかった。あのとき、もう一つの病院に行けばよかった。あのとき、信じなければよかった。あのとき...、あのとき...」。

   スタジオでは、古谷有美アナが「私は29歳ですが、自分のこととして気になり、日々触診してみるんです。でも、どうしてもまだ自分のこととして受け止められない。他人事です。自分が健康だから大丈夫と思いがちなんですね」。

文   モンブラン
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