田中健が初めてのコントで衝撃事件!? 情けなくて面白くて独壇場
<笑×演(ワラエン)>(テレビ朝日)

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   実力のある中堅芸人がネタを書き、それを俳優が演じるという企画のこの番組。今回のゲストは、ネタを書くのがザブングル、演者がベテラン俳優の田中健(66)と、若手女優の日南響子(23)という組み合わせ。今回ザブングルは、ツッコミの松尾陽介、ボケの加藤歩の両方が1本ずつ台本を作成し、俳優陣にどちらか決めてもらう。コメディはやったことあるけど、コント等お笑いっぽいことは全然やったことのないという、田中健。打ち合わせ7分で両方の台本を読み、即座に加藤歩の方に決め、コンビ名も「何でもいいんだよね、『アイスクリーム』でも」とポロっと言って、そのまま『アイスクリーム』に決定。番組としては異例の打ち合わせの短さで終わった。終了後、そのことをスタッフに言われたザブングル・松尾は、「田中さん早く帰りたいのかなって空気は察知した」とのこと。果たして大丈夫なのだろうか。その後、稽古はザブングル指導のもと行われたが、スタジオでの本番でまさかの事態が起きる。

   コント序盤、田中健が、日南響子を厳しく叱るシーンから始まる。

「せっかく大学出たのに、コンビニでフリーターか。」
「これからの世代はさ、女性も活躍しないとダメなんだよ。」

   しかし、その台詞で、全然そんなシーンじゃないのに小さく吹き出してしまう田中健。そのまま台詞を続け、次に立って台詞を更に続けるシーンで、衝撃の一言が。

「あれ、ごめん間違えちゃった」
「ハハハハ・・・ごめん、もう1回やっていい?ダメ?」

   スタジオが静まり返る。大御所相手で、元々無理言ってやってもらっている立場なので、MCのアンタッチャブル・山崎弘也も、「何も見てなかったですよ」、ザブングル・加藤も「お好きにしてください」と言う感じで、和やかに前代未聞の最初からの仕切り直しへ。やはり慣れないせいなのだろうか。

   しかしその後、この一件やネタの台本と相まって、田中健の勢いが止まらなくなる。

   そのネタの続きも、田中健が説教をする展開なのだが、日南響子が衝撃の台詞を発する。

「もういいですから、盗ったもの出してください!!」

   ネタバレになるが、説教しておいて田中健はコンビニの万引き犯だったのだ。その後、ザブングル・加藤のギャグ「悔しいです!」みたいな「厳しいです!」というギャグも披露する田中健。これからどんどん見たことのない、情けなくて面白い田中健に。

   店員の日南響子に警察に通報されそうになって、「君はマニュアル人間だ!」と性懲りもなく説教したり、「私と一緒に手を組まないか? 次の選挙に立候補しようじゃないか!」と往生際の悪さが面白い。

田中健が考えた謎のギャグ

   その後、日南響子との激しいボケとツッコミが続き、「ハ~ヒフヘホ~」とバイキンマン的に逃げて、車に轢かれる音が。しかし、選挙用のデッカイだるまを持って再び現れる田中健。

   「ハ~ヒフヘホ~。このだるまがクッションになって助かりました」。そして日南響子の「お前、死ね!」という激しいツッコミに、田中健は「おっとどっこいケチャップドンドン」と言ってるように聞こえたが、正確には何と言っているかわからぬ謎のギャグ(笑)を満面の笑みで披露し、日南響子の「わけわかんねぇよ」で終劇。

   終わって「大失敗だね」と言う田中健だったが、その例のしくじりと、役のしょうもないおじさんがダブって見えて、個人的にはすごい面白かったし、スタジオでもウケていた。オマケに最後の謎のギャグは田中健本人の考案とのこと!こんな田中健は最初で最後かもしれない。でも、普段は、結構同じようにおちゃめな人みたいだ。今思えば、田中健が間違えて仕切り直してからずっと、彼の独壇場だったのだ。ザブングルのネタや日南響子の演技も良かったけど、番組全体を田中健が一人で全部かっさらっていったという印象の凄い回だった。 (2017年8月30日深夜2:00放送)

鯖世 傘晴

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