2018年 11月 14日 (水)

死に方と時期の選択を自分でしたい

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   テレビドラマの「おしん」や「渡る世間は鬼ばかり」で知られる脚本家の橋田壽賀子さん(92)が今年、「安楽死宣言」をして大きな波紋を生んでいるそうだ。

 

   橋田さんは今年、「私は安楽死で逝きたい」と雑誌で告白。先月には『安楽死で死なせて下さい』というタイトルの本も出版したという。

 

   安楽死を考えるようになったきっかけは、体重の減少やケガなどで「体の衰えを感じた」ことだそうだ。そして、これまで一人で生きることを心がけてきて、他人に負担をかけたくない性格のため、介護や終末医療などで迷惑をかけたくないとの思いも強いという。

 

   「病気になったら、国家のお金をいっぱい使って、何の役にも立たないのがごはん食べて、楽しくもないのに生きてるのはイヤだなと思いました」(橋田)

 

   橋田さんは28年前に夫を亡くして以来、静岡・熱海で独り暮らしをしているそうだ。全盛期ほどではないが、「渡鬼」などの脚本をはじめとする執筆活動も続けているという。

 

   「でも、前はもっとお仕事が来た。いつもお仕事が来て、断るのが楽しい、みたいな。それがふっとなくなり、誰も来なくなったというさみしさはありました。もう、私は世の中からいらない人間になったんだって」(橋田)

 

   「九十歳になって仕事がだんだん減ってきて、ほかに考えることもなくなったら、『あ、もうすぐ死ぬんだ』と考えるようになりました。あとはもう、他人に面倒をかけたくないだけ。迷惑をかけるなら、そうなる前に死なせてもらいたい。死に方とその時期の選択くらい、自分でできないかなと思うのです」(著書『安楽死で死なせて下さい』より)

 

   その一方で、もし家族がいれば「何がなんでも生きる。はってでも、生きる」という心境になっていたはずだという。

 

   「私は天涯孤独で、心配する人がいない。だから、心配される人もいない。親戚、親、兄弟、亭主もいない。子どももいない」(橋田)

 

   法律上はいまの日本では積極的な安楽死を認める法律はなく、たとえば医者が安楽死を求める患者に致死薬を与えると、違法な「自殺ほう助」になるという。

クローズアップ現代+(放送2017年9月26日「"安楽死で逝きたい"橋田壽賀子92歳の告白」

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