2020年 1月 28日 (火)

安倍与党大勝で一気呵成に改憲か!?10月22日は戦後民主主義の瀬戸際デー

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   週刊現代が「5600人調査を緊急実施 全選挙区の最終当落がわかった」と特集している。調査結果では、2019年10月に消費税増税を行うべきだと思う人が36.2%に対して、行うべきでないと思う人は51.3%。原発をゼロにすべきでないと考えている人は15.1%、ゼロにすべきだは78.5%と圧倒的。拮抗しているのは憲法改正すべきか否かで、すべきと考えている人が41.9%、すべきでないという人は38.3%だそうだ。

   週刊現代の予測では、自民が19議席減で269議席を獲得して絶対安定多数(定数465のうち261以上)に達するという。公明の33議席と合わせて自公で302議席を占める。希望の党は52議席で、現有の56議席から割り込む。立憲民主党は55議席(現有16)を獲得するという。日本維新の会は14から12、共産党は21から13に減るそうだ。安倍首相の大博打が、小池百合子都知事のオウンゴールに助けられて、想定外の大成功することになるようだ。

   こうした情勢を見て、選挙中に安倍首相は今年の暮れにも憲法九条改正に手を付けるといい出した。希望や日本維新も含めて改憲賛成派が圧倒的多数を占めることになりそうだから、発議されれば衆参であっという間に可決するだろう。国民投票になっても、改正反対派は劣勢のようだから、一気に成立する可能性が高い。

   投開票日の22日は日本列島を台風が襲うという予報だ。投票率が低くなり、組織を持っている自民、公明、共産に有利になるのだろう。天まで自公の味方をするのか。私の選挙区は共産が候補を立てず、自民、立憲民主、希望の3候補の競り合いで、立憲の候補がやや優勢のようだ。自民と希望には入れたくないから残るは1人だが、正直な気持ちとしては「安倍のバカ、小池のアホ」と書いて投票箱に放りこみたい気分だ。

   適菜収が新潮45の11月号「空っぽの独裁者『小池百合子』」の中でこういっている。<小池という空っぽの独裁者を、憲法の意味合いも理解していない極端にレベルが低い人々が持ち上げ、地獄へと突き進んでいるわけだ。(中略)

   要するに、日本人は政治をナメすぎたのだ。その報いは当然自分たちに戻ってくる。なぜこのような低級な詐欺にひっかかるのかと問うのは不毛だ。大衆は騙されたいのであり、縛られたいのであり、一貫した世界観にワクワクしたいのである。巻き添えを食うのは正常な人間だ>

   また、同誌で都民ファーストの会を抜けた音喜多駿都議もこう語っている。<僕には希望の党は選挙目当ての野合にしか見えません。しかも、都政の軽視も甚だしい。小池知事は、都政に専念したいという理由で都民ファーストの会の代表を降りました。その舌の根も乾かぬうちに国政政党を立ち上げたことが、僕にはどうしても納得できない。都政の投げ出しにはならないと言いますが、先月設置されたばかりの『築地再開発検討会議』の委員の1人が、希望の党の公認候補として引っこ抜かれました。そんなことで、築地再整備の議論が進むとは思いません。

   今後の都政は苦しい選択を迫られます。小池知事が派手にぶち上げた方針をどう収拾させるか。辛抱強く撤退戦を続けるしかない。そんな時、「しんがり」を務めるはずの都知事は、都政そっちのけで国政選挙に邁進している。首都のリーダーのすべきことだとは到底思えません>

   だが、困った。週刊現代で元参院議員の平野貞夫がいっているように、<「自公で300議席も見えるとなれば、少数者の権利は抹殺され、戦前より悪い国になる。議会政治が潰れるかどうかの瀬戸際ですよ。議会制民主主義の終わりになる>かもしれない。日本の民主主義を終わらせないために「清き一票」を誰に投票するのか、じっくり考えようではないか。

「米朝チキンレース」年明けにグアム向けミサイル4連発か

   週刊現代は防衛省現役幹部が「年明けに米朝開戦」になるといったと報じている。その根拠はこうだという。<「開戦が現実味を帯びてきたのは8月9日に北朝鮮の国営報道が『中長距離戦略ミサイル4発をグァム島沖に同時に発射する包囲射撃を慎重に検討する』と発表したからです。

   そこから3ヵ月は準備に必要だと考えると、最短で11月になります。

   しかし戦争を始めるには軍事的な準備の他に政治的な準備、国際協調も必要になります。そう考えると年内の開戦は難しいかもしれません。トランプ大統領もクリスマスシーズンは避けたいと考えているはず。一方、北朝鮮は1、2月になると急激に気温が下がってマイナス20度以下になり、社会的にも軍事的にも活動が鈍くなり、アメリカにとって有利なのです」>

   私は、北朝鮮がミサイルや核実験をするなら、トランプが来日する11月5日~7日の間ではないかと考える。日米両方の首脳の顔を潰す絶好のチャンスだからだ。疑問は、なぜこのような時期にトランプを呼ぶのだろう。

   安倍には、北朝鮮危機を煽って憲法改正を一気にやってしまおうという思惑が間違いなくある。口の軽いトランプは、それは日本人が決めることだとはいうだろうが、賛意は示すはずだ。そこに北朝鮮からのミサイルが太平洋上に落ちれば、日本中が「改憲賛成、北朝鮮を撃て!」と大合唱になる。これまで何度もいわれてきたことだが、「いつか来た道」へ逆戻りする日がついに来るのだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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