2024年 4月 27日 (土)

羽生善治・井山裕太・・・不世出の棋士「負けない秘密」引き算あった!

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   史上初の永世七冠を獲得した羽生善治と20代で2度の七冠制覇を達成した囲碁の井山裕太が、将棋・囲碁界では初めて国民栄誉賞に選ばれた。なお挑戦し続いけ、その「深い大局観」や「独創的な一手」を生み出す秘密はどこから来るのか。

   羽生がプロデビューしたのは15歳。3人目の中学生棋士と注目され、18歳で現役の名人経験者全員を破った。不利な形勢から逆転に持ち込む強さは羽生マジックと恐れられた。タイトルを次々獲得し、25歳で竜王、名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖の7タイトルを制して、史上初の七冠を達成した。

   次は、それぞれのタイトルを複数回獲得する永世の称号だ。ところが、永世七冠を前に強敵が現われた。竜王の渡辺明だ。2008年の竜王戦では初戦から3連勝したが、その後、まさかの4連敗で逆転負けした。

   羽生は、30代になってから手を読む速さや記憶力の衰えたと話す。それを補ったのは勝負の流れを素早く読む大局観だった。年平均60局の実戦をこなして大局観を研ぎ澄ましていった。そして昨年(2018年)12月、9年ぶりに竜王への挑戦権を獲得した。「次はいつあるかわからない。もしかしたら最後のチャンスかもしれない」と奮い立ち、永世七冠を達成した。

打ちたいところに打つ自分らしさ

   井山の囲碁の特徴は常識にとらわれない独創的な打ち手だ。そのルーツは小学校の時に弟子入りした師匠の石井邦生九段にあった。師匠のもとに通うのに1時間以上もかかることから、インターネットで師匠と1000局以上も対局を重ねた。そのとき、師匠から「打ちたいところへ打ちなさい」と繰り返し言われたのが、独創的な囲碁スタイルを生んだ。

   12歳でプロ入りし、20歳で名人、26歳で史上初めて棋聖、名人、本因坊、王座、天元、碁聖、十段の七冠を制覇した。ところが、その重圧から持ち味の独創的な打ち手が影を潜め、半年後に名人位を失った。そんなときに井山が出会ったのがAI(人工知能)だった。セオリーに縛られずに繰り出してくる型破りの手に衝撃を受け、あの独創的な打ち手を取り戻し、昨年10月に再度の七冠制覇となった。

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