2024年 5月 4日 (土)

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安倍首相もはや辞任か解散か・・・中村時弘・愛媛県知事のボディーブローが効いてきた

   日本中が「嘘つきは安倍の始まり」現象に包まれ、嘘をついた者勝ちの様相 を呈している。日大の田中理事長は、日大関係者にいわせると、「余計なことはせず、ダンマリを決め込んでいれば、いずれ問題は風化していく」という処世術を権力闘争の中で身に着けたというが、そのまま安倍首相にも当てはまる。

   週刊文春と週刊現代が、その安倍に対して敢然と立ち向かっている中村時広愛媛県知事について触れている。週刊現代によれば、1960生まれ。父も松山市長を務めていた。慶応大学から三菱商事。だが、5年目に三菱を辞し、母親の強い反対を押し切り、87年に県議会議員選挙に出て当選する。

   90年に衆院選に無所属で出馬する。ここには自民党の現職が2人いたので、自民党の公認をもらえず、派閥のドンであった安倍晋太郎に演説をしてもらおうとしたが、ドタキャンされてしまう。安倍一族とはこうした因縁があった。その後、日本新党で当選するも、96年には落選。99年に松山市長選に出て当選し、3期務めて県知事になる。彼は「既存のものを壊すのが大好き」がモットーだという。

   県知事が総理と対峙し、総理の嘘を暴く姿は、多くの国民の支持を集めている。本人に国会へ来て証言をしてもらいたいものだが、自民党側ががんとして認めない。だが、週刊文春によると、安倍首相にボディブローのように効き始めているという。

   中村知事が国会に提出した新文書には、2015年3月25日、安倍は加計孝太郎理事長と15分程度会い、今治市に設置する獣医学部の話を聞かされ、「そういう新しい獣医学部の考えはいいね」といったとある。当然、安倍は野党の質問に、そんな事実は確認できないと突っぱねたが、その後、周辺には「本当に会っていたらどうしようかね」と漏らしたそうである。

   不当に拘留されていた森友学園の籠池夫妻の保釈が決まった。タイミングよく、森友問題の交渉記録は破棄していたと佐川理財局長(当時)がいい張っていた文書が国会に提出された。

   前門の虎、後門の狼。安倍晋三・昭恵夫妻がどこで自分たちの嘘を認めるか。それとも再び、解散・総選挙に打って出るのか。総裁選までには「結論」が出そうである。

元木昌彦プロフィール


1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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