2019年 2月 20日 (水)

大阪北部地震で「ビビット」吹っ飛ぶ! あえて言いたい、民放各局が垂れ流し特番をするほどの大地震か?

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   この日(18日)の「ビビット」は、放送開始直後に入った「大阪北部の地震」速報から、そのまま垂れ流し状態の「地震特番」になった。各局のモーニング番組も同様の経緯だったが、そこまでする必要があったかどうか、テレビというものの有り様を考える材料になりそうだ。

地震予知連絡会の委員は「揺れは大きくない」

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   番組の冒頭は、おととい(16日)中国陝西省の名勝「崋山」で起こった建物の天井落下事故の話だった。エスカレーターの人の頭の上へ天井が落ちる......ところが開始1分もしないうちに、速報が入った。「大阪北部で地震 震度6弱」。

   赤荻歩アナが「映像の途中ですが、今地震がありました」とニュースを読み始めた。「7時58分、大阪北部を震源とする地震がありました。最大で震度6弱の揺れ。マグニチュードは5.9(のちに6.1に訂正)、震源の深さは10キロ(のち13キロに)、津波の心配はありません」と、これを延々と繰り返す。

   地震発生後3分。得られた映像は、大阪・淀川沿いのお天気カメラだけ。高速道路や一般道を車が普通に走っており、橋を渡る人もいる。毎日放送の編集局の「揺れ」も出たが、縦揺れのドスンはわかるが、横揺れはたいしたことない。梅田駅の映像では、電車は動いていない。だが建物に異常もなく、阪神淡路クラスでないことはわかる。

   赤荻アナは、各地の震度を読み上げる。「震度6弱、高槻市、茨木市、箕面市、枚方市。ついで震度5が京都、滋賀、西宮、奈良......」というので、地震の中心がわかってきた。近畿一円が震度4だ。大阪で震度6弱は1923年の観測開始以来初めてで、阪神淡路の時も震度は4だった。

   地震予知連絡会の委員で筑波大教授の八木勇治さんは「高槻断層が動いたのだろう。安土桃山時代以来です。阪神淡路の断層の延長上にあるが、揺れは大きくはない」と断定する。

   8時半に近くなり、各地の映像が入り始めた。淀屋橋では通勤の人たちが立ち往生していた。JR大阪駅ではみなベンチに座り込んで、携帯をいじっている。異様な光景。菅官房長官の会見。被害の映像が入り始める。

   コンビニで、飲み物が落ちて割れている。視聴者からの映像で、淀川の水道橋の鉄管が破れて、水が噴き出していた。一般家庭の中でも、棚が倒れ、皿や物が散乱。高槻市内では、火災も発生した。道路下の水道管が破れて、水を吹いて道路が陥没している。小学校のブロック塀が倒れ、登校途中の9歳の女児が心肺停止(のち死亡)、さらに高齢の男性も......

   MCの国分太一が「女の子心配だ」と言っていた。「余震も一週間は警戒しないといけないと言います。警戒してください」

   伝えることは確かにある。交通情報、安倍首相の談話、停電が17万世帯......しかし、垂れ流し特番にするほどか。いっそ特番はNHKに任せて、民放は要所で締めた「報道」をしたほうが、わかりやすいと思うが、どうだろう。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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