2024年 4月 26日 (金)

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東京医科大・臼井理事長が嘯いた裏口入学相場「一人1000万円」

   文部科学省の事務次官間違いなしといわれていたエリート官僚が、受託収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕された。佐野太(58)、科学技術・学術政策局長だった。肩書だけを聞くと、なぜ事務次官候補だったのかという疑問が湧く。週刊新潮で文科省担当記者がこう解説する。この役所は旧科技庁系の人数を1とすると、旧文部系は3と圧倒的に多いが、官房長や次官はたすきがけでポストに就くから、同期にライバルがいない佐野は、3年したら次官になってもおかしくなかったというのだ。

   今回逮捕されたのは、週刊文春によると、<「東京医科大学に対し、文科省の私立大学支援事業の対象校に選定することの見返りに、次男を大学入試で合格させてもらったというものでした」(検察担当記者)>。問題になった、独自の取り組みをする大学へ助成金を支給するという制度は、選ばれると、年間2000万円から3000万円の補助金が最大5年間にわたって受けられるというものである。

   2016年に東京医科大は選考から漏れているが、17年は選ばれている。ちなみに、16年は加計学園系列の千葉科学大と岡山理科大学、17年には日本大学も選ばれているという。何やらきな臭いが。

   医大には裏口入学があるという噂はよく聞くが、東京医科大はどうなのか。ここは偏差値66・5、医師国家試験の合格率96・4%という、全国の医学部のなかで6位だというから、なかなかの狭き門である。1次試験はマークシートだから点数の操作がしにくいようだ。したがって「加点」が行われるのは2次試験だという。

   この大学には、どこでもいるように臼井正彦理事長というドンがいる。眼科医だが、どこかの首相のように、理事長職は2期4年までというのを自分から変更して、居座り続けていた。

   2次試験の委員会に理事長は出ないが、ランク付けをした「指示書」を子飼いの学長に渡し、これとこれは加点するように命じていたそうだ。臼井は、一人入れば1本だと嘯いていたという。1本は1000万円だそうだ。定員は75人だが、過去には20人以上の裏口入学を受け入れたこともあると同大学の関係者が話している。

   毎年、受験生の得点の一覧表が学内の教授会に配られるが、今年はなぜか一覧表に得点が記載されていなかったと、別の関係者が語る。<「一次試験の採点で、機械によって自動的に弾かれた佐野氏の息子さんを無理やり通過させたため、得点が発表できなかったのではないかといわれています。(中略)今回さらなる一線を越えてしまったと感じます」>

   呆れ果てるしかないが、肝心の佐野の次男は、安倍首相の出身校、あの成蹊高校を昨年卒業している。しかも、今年1月のセンター試験の直前に、家族でセブ島へ出かけていたそうである。親父に、勉強しなくても入れるといわれていたとしか思えない。

   その佐野容疑者だが、早稲田大学大学院理工学研究科を終了後に旧科技庁に入庁。出世ポストの総務課長を経て官房長というコースは、前川喜平前次官と同じである。山梨県出身の佐野は、県知事になろうと狙っていたといわれる。官から政界へ華麗な転身をと考えていたのかもしれない。それは彼の妻の影響ではないか。彼女は文部大臣を務めた小杉隆の長女だという。

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