遠方に住む高齢の親、「呼び寄せ」て介護したい―成功のポイントは「早めにじっくり話し合い」
2018.12.03 12:44
0
近くに住めば他の家族の助けが得られるメリットも
一方、呼び寄せに成功した人もいる。11年前に熊本から東京に両親を呼び寄せた谷川公一さん(64)は、父親が車で中学生と接触事故を起こしたのをきっかけに呼び寄せの話を切り出した。東京はどんな町でどんな生活になるのか、呼び寄せた後の暮らしについて具体的に、1年かけて話し合った。谷川さんの妻や子供と急に同居するのはハードルが高いが、何かあったらすぐ駆け付けられるようにと、同じマンションの別の階に住むことにした。
呼び寄せて3年後に父親が亡くなり、母親を有料老人ホームに入所させることに。社交的でデイサービスが大好きという母だからこそ上手くいった側面もあるという。
また、東京にいることで、谷川さんの二人の娘の家族が介護をサポートできるようになった。
谷川さん「一人では絶対に看られない。全部を背負うのは難しい。娘の目線で助けてくれることもたくさんある。僕らが両親に色んな話をするよりも、孫がニコッと笑って『おじいちゃーん』って言うだけで、『あぁ来てよかったな』となると思うんですよね。僕の場合は呼んでよかった」
近江友里恵キャスター「離れて住んでいる親がどういう生活をしてどういうお友達と付き合っているのか、社交的なタイプなのか家に一人でいるのが好きなタイプなのか、見極めるのも大事かもしれないですね」
文
ピコ花子