2019年 11月 17日 (日)

業者による業者のための英語民間試験―実施にことのほか熱心だった下村元文科相とベネッセの近すぎる関係

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   新聞やワイドショーは、週刊文春にお歳暮でも届けるべきではないか。このところの重大ニュースは、ほとんどが週刊文春発である。菅原一秀経済産業相と河井克行法務相の辞任。今週の森田健作千葉県知事の「台風被害最中の帰宅問題」追及と、文春砲がさく裂している。

   今週号で追及している「安倍"お友だち"と英語試験業者の蜜月」も破裂すれば、モリカケ以上の深刻な問題になりかねない。萩生田文部科学相の暴言で延期された大学入試の英語民間試験だが、週刊文春によれば、これを導入することは、安倍首相の私的諮問機関として設置された「教育再生実行委員会」の提言で具現化されていったという。

   2014年末に、「2020年度からの実施を目指す」という工程表が発表されたが、この時の文科相は下村博文であった。下村は安倍の最側近だが、「大学入試改革にかける情熱は相当なもの」だったと、ある自民党の文教族議員が憤っている。なぜなら、下村が熱心だったのは「業者による業者のための試験をやってくれ」というものだったからだ。

   当然、その利権を巡って熾烈な水面下の争いがあったのだろうが、<「主導権は英検と、『GTEC』という民間試験を運営する教育産業大手のベネッセコーポレーションに移っていきました」(文科省関係者)>

   詳しいことは省くが、ベネッセと文科省とは抜き差しならない関係で、関連団体の理事長に元文部次官や中教審の入試改革のトップが入っていたり、文科省がベネッセに必要経費を肩代わりさせたりしていた。<「今年八月に大学入試共通テストの国語と数学の記述式採点業務として、約六十一億円の仕事も(ベネッセが=筆者注)受注しています」(教育関係者)>

   14年7月に、ベネッセは約3500万件という過去最大級の個人情報漏えい事件が発覚し、下村はベネッセが受注していた業務を一時停止させたものの、<すぐに解除を命じる"大甘処分"を下している>(週刊文春)

   下村は、「ベネッセとは関係ない」と答えているが、多くの受験生や学校関係者を激怒させた「拙速な民間試験導入」は、決定に至ったプロセス、責任の所在を早急に公表すべきであること、いうまでもない。

認知症少ないインド―やっぱりいいらしいカレー、チョコレート、ニンニク

   先日パリに行った際、火災で焼けたノートルダム大聖堂を見てきた。マクロン大統領は、パリ・オリンピックが開催される5年後までに再建すると表明したが、そう簡単ではないだろう。エッフェル塔と並んでパリの象徴だったノートルダムの火災は、パリっ子たちに大きな衝撃を与えたようだ。

   沖縄のシンボルだった首里城が全焼してしまった。私も何度か見に行ったことがある。週刊新潮によれば、首里城は、琉球王朝時代の1435年、1660年、1709年と、太平洋戦争時の4回も焼失しているという。今回は、放火ではなく、<火元とみられる正殿北側の1階部分から焼け焦げた分電盤が発見され、電気経路のショートが原因との見方が強まっている>(週刊新潮)そうだ。

   首里城が世界遺産に登録されたのは2000年。86年から進められてきた復元プロジェクトが、ようやく今年2月に終わったばかりだった。復元に関わった人たちは、もう一度首里城を復元させようと意気盛んなようだ。

   復元プロジェクトのおかげで図面や資料も整備され、県内の職人の技術も育っているから、<「再び城をつくるのは十分可能なはずです」(高良倉吉琉球大学名誉教授)>

   被害額は約73億円といわれるそうだが、建物は火災保険に入っているし、修復は国費で行われる。再び日本で唯一の「朱い城」を見ることができる日が来るようだ。

   週刊新潮で連載している「認知症との闘い」は毎週読んでいる。今週は「薬よりすごい食品があった!」。やはりイチローが毎日食べているというカレーはいいようだ。インドは認知症の発症が少ないというデータもある。カレーにチョコレート混ぜるとさらにいいという。チョコレートやカカオに含まれるカカオポリフェノールがいいようだ。

   ニンニクも認知症の発症を遅らせる効果がある。2日に1片でいいそうだし、ココナッツオイルもアルツハイマー病の改善にいいそうである。私はカレーとニンニクが好きだから、今夜は、キーマーカレーとニンニクの丸焼きで一杯やろうか。

   昨夜(11月7日)は、久々に面白いボクシングを見せてもらった。WWSSのバンタム級トーナメント決勝で、井上尚弥が5階級制覇のノニト・ドネアと闘った。前評判では、井上の圧勝だといわれていた。井上が26歳、ドネアが36歳である。ドネアの試合はかなり前から見ているが、往年の凄みが消えて、最近は衰えが目立ち始めていた。

   試合開始からドネアが終始リードする展開になった。右眉の下を切り、鼻血で井上の顔は真っ赤になった。試合後、井上は2回頃からドネアが二重に見えたといっていたが、テレビで見ていても井上は劣勢に見えた。終盤、ドネアに年齢の壁が立ちはだかった。10回頃から目に見えて動きが悪くなっていった。井上の左がドネアのレバーに突き刺さりダウンした。立ち上がったが、挽回する体力も気力も失われていた。

   30歳前後のドネアなら、早い回で井上をKOしていただろう。レジェンドも年には勝てなかった。井上は思い知ったと思う。世界には自分より強い奴がいくらでもいることを。

サッカー界の超モテ男・西野朗前日本代表監督・・・都道府県に1人ずつ"現地妻"

   フライデーから。フジテレビ系の「めざましどようび」のスポーツキャスター、岡副麻希(27)が、競泳の男子100メートル自由形の日本記録保持者の中村克(25)と都内の焼き鳥屋で飲んだ後、中村のマンションへと帰っていったと報じている。テレビで共演して知り合い、8月頃から交際を始め、現在は半同棲状態だという。中村はフライデーの直撃にも悪びれず、岡副と交際していることを堂々と認めている。

   フライデーに高倉健の養女の小田貴月の2003年頃の写真が載っている。こういうタイプを健さんは好きだったのか。江利チエミに似てないこともないが、ちとガッカリしたといっては失礼だろうな。

   FLASHはサッカー界の超モテ男・西野朗前サッカー日本代表監督(64)が、名古屋の女性と「密会」していると報じている。西野が家族と暮らす自宅は埼玉県にあるが、名古屋にも"自宅"があり、近所で堂々と2人で歩いているという情報が寄せられたというのだ。

   西野は15年まで名古屋グランパス監督を務めている。10月2日の夜10時。名古屋市内のマンションに西野が情報通り現れ、慣れた様子で入っていったそうだ。翌日は2人でパン屋に寄り、コンビニで飲み物を調達すると、マンションへ戻っていった。西野がUAE戦を終えて帰国した10月22日も、名古屋へ現れたそうだ。

   FLASHがマネージャーを通して確認したところ、彼女とは趣味のマラソンで知り合った単なる知人だと返事をしてきたという。西野のモテ方は有名で、各都道府県に1人ずつ"現地妻"がいるといわれているそうだ。還暦過ぎてもこのモテ方は凄いといわざるを得ない。

チュート徳井義実の逃税手口「バレ元スキーム」の悪質!露見しても脱税よりペナルティー軽い

   週刊現代から。脱税が発覚してから、次々に出演番組から消されていっているチュートリアル徳井だが、週刊現代によると、徳井の事務所「チューリップ」は、最初の税理士があまりにもいい加減だったので、大阪在住の税理士に顧問ではなく、スポットで仕事を依頼していたそうだ。

   これまでも報じられているが、徳井のやっていたのは「バレ元スキーム」というもので、一切収入の申告をしない手法を取っていたようだ。風俗産業などでは幅広く行われている悪質なやり方だ。元国税査察官で税理士の上田二郎は、申告内容に仮装や偽装行為があった場合は7年さかのぼって調査することができるが、単純な無申告では5年間しかさかのぼることができない。さらに、「重加算税」が45%なのに、無申告の場合は最大で30%など、税法の隙を狙ったものだという。

   こういうことを知っていてやったとすれば、徳井は確信犯であろう。吉本興業は、最初、闇営業問題と同じように事の重大性を認識していなかったようだが、テレビ局が次々に徳井の出演シーンをカットしていくのを見て、慌てたようだ。<「吉本内でも『とても徳井は1年や2年で復帰するのは厳しいだろう』という話になっています」(吉本興業社員)>。自業自得である。

   中国の指導者というのは、国民を意のままに動かすために、いろいろなことを考えるものだ。世界で一番売れている本は聖書で、2番目が毛沢東語録だが、ニューズウイーク日本版によると、習近平主席はとんでもないことを考えたという。共産党中央宣伝部と電子商取引大手のアリババが共同開発して、今年の1月から配信を始めた「学習強国」というアプリがあるという。

   学んで国を強くしようというのかと思ったら、そうではなく、「習近平主席に学んで強国になる」という意味だそうだ。習の思想を学び、クイズに答えてポイントを稼ぐと、習への忠誠度が高いと見なされ、仕事の一部として評価されるというのである。使用を義務化されたのは共産党員と各地の政府職員だけだったのに、8月になると、メディアの記者にも波及し、アプリのテストに合格した人にしか記者証を発行しないという規定がつくられたそうだ。

   初めは抵抗感を持つ人がいたが、使ってみると、音楽、映画、歴史などの多彩な文化講座を無料で楽しむことができ、獲得したポイントは観光スポットや商品などの割引に使えるというので、慣れて来たそうである。そのうち、全国民がこのアプリを使うことを義務付けられるようになるに違いない。毛沢東語録を「学習強国」が抜き去る時、中国はどのような国になるのだろうか。怖いな。

「食べログ」公取委が調査開始?参加店舗に不利な条件押し付けてないか

   店探しの大手「食ベログ」に点数操作疑惑が持ち上がっていて、公取委が動き出したとプレイボーイが報じている。10月5日ごろから、飲食店経営者とみられるアカウントによるツイートが出現した。「★3.8 (食べログ内で飲食店につけられる点数)だったのに、食べログの営業を断ったら★が3.6に下がってしまった」「年会費を払えば店の評価を上げるという営業電話がかかってきた」(いずれも現在は削除)と訴えたというのである。

   こうした一連の騒動を受け、10月9日には公正取引委員会が、食べログや「ぐるなび」などの飲食店情報サイトについて、その強い地位を利用し、参加店舗に不当な条件を押し付けたりしていないか、調査を開始したそうである。

   一方で、食べログの運営元であるカカクコムは10日、意図的な点数操作について全面否定をするリリースを出した。食べログは一般のお客による口コミを集めたサイトだが、店舗からもらう広告料で成り立っているという、ある種の矛盾を抱えている。そういう形態のサービスであることを踏まえると、ユーザは口コミや点数を無批判に信じるべきではない。賢く利用するためには、「食べログ・リテラシー」を鍛えるべきだとプレイボーイは主張する。以下がそのリテラシーだ。

   <(1)そもそも、点数は単純な平均ではなく、レビュアーによって重みづけされて算出されていると理解する。(2)レビューの中身をチェックする。特に、内容の一貫性がないレビュアーの投稿は参考にしない!(3)★3.0~3.3の隠れた名店を探せ!(4)自分と味覚が合った、信頼できるレビュアーを見つけよ。(5)店舗ページのきれいな写真ではなく、一般人が投稿した写真を見よ!(6)インスタグラムやGoogle マップでの評価も参考にしてみよう」(文中敬称略)

【絶対当たらない馬券術】「エリザベス女王杯」長期休養明けは勝てないのジンクス――ラヴズは外してクロノを◎

   今週はエリザベス女王杯。ラヴズオンリーユーが長期休養明けの馬が勝ったことがないジンクスを破れるのかが、このレースの焦点。クロノジェネシスは200メートル距離がのびるのが気になる。

   結論! 順調なローテーションを考慮してクロノジェネシスを◎。対抗には秋華賞4着なのに人気がないシャドウディーヴァを抜擢。▲はラヴズオンリーユー。△はウラヌスチャーム、クロコスミア、スカーレットカラー、フロンテアクイーン、ラッキーライラック、大穴でレッドランディーニ。GOOD LUCK!

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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