2024年 4月 26日 (金)

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森友学園文書改ざん苦に赤木俊夫さんが自殺した翌日、「遺書見せてくれ」とやってきた上司は大出世

   コロナ騒ぎがなかったら、この話題で持ちきりだっただろう。相澤冬樹元NHK記者が取材を続けている森友学園の文書改ざん問題である。夫・赤木俊夫の妻・昌子(仮名)のところに、差出人、消印なしの手紙が届いた。内容は、近畿財務局内部にいないと知り得ない詳細なものだという。いきなり「一番罪深い、赤木さんを助けなかった近畿財務局の直属上司たちが、全員、異例の出世をしている」と書いてある。

   筆頭は楠敏志管財部長(当時)で、2018年7月に総務部長(高卒プロパーで初)、2019年7月、定年後に神戸事務所(筆者注=神戸財務事務所)にて再任用(初の個室付き)、2020年2月に神戸事務所を退職して、3月に神戸信用金庫に即、天下り(公務員の再就職等規制違反にならないのか?)。 これ以外にも、赤木の上司などが軒並み出世している様が詳細に記されていたそうである。

   昌子は、夫が自殺した翌日、楠が訪ねてきたと話す。その時、親戚の者が、何かの役に立つのではと録音を取っていたそうだ。一部始終が記録されていたのだ。その時、楠は「遺書はないか」「見せてくれないか」と執拗に昌子にいったという。さらに、「多分、二週間で大きな動きすると思いますわ」と、意味深な言葉を発している。

   たしかに、赤木の自殺が明るみに出た3月9日に、佐川宣寿国税庁長官の懲戒処分がなされ、同日に依願退職。さらに省内調査が行われ、国会に改ざんの事実が報告されている。 <俊夫さんの死を契機として、まるでスピードアップしたかのように"事後処理"がなされたのだ>(相澤)

   4月13日、昌子は楠を直撃する。楠は「会社のことは一切喋らないって。僕は過去のことは何も言いません」と頑なに拒否する。続いて相澤が問いかけるが、逃げるように職場に戻って行った。

   こいつらには良心の呵責というのはないのだろう。鉄面皮のような人間でなくては、あんな胡散臭いところで生き抜いて、出世することなどできはしないのだろう。恥を知れ! そういいたくなる。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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