2021年 1月 21日 (木)

子役は達者だが、既視感のある『おしん』亜流貧乏残酷物語
<おちょやん 第1週>(NHK総合)

   開始早々申し訳ないが、『エール』ロスから見れば、「またか!」の感がある。つまり、『おしん』亜流の極貧子役残酷物語なのだ。竹井千代(子役・毎田暖乃)役の達者なセリフとビヘービアには感心するが、既視感があってあまり面白くない。父親がグータラなのも毎度同じ。加えて筆者が一番気に入らないのは主題歌の脱力感だ。
   養鶏で細々暮らす飲んだくれの父親・テルヲ(トータス松本)と娘の千代と弟のヨシヲは、毎日が食うや食わず。ある時、父が出て行ったまま帰ってこず、千代はたった2人で腹をすかしていた。そこに、テルヲが三味線だけ持った再婚相手の栗子を連れて帰ってくる。「かあちゃん」と呼べと言われても死んだ母を忘れられない。
   栗子は妊娠していて、「なんであんたらの面倒みんとあかんの」と千代たちに出ていけがしに言う。学校にもほとんど行けず、千代は弟を残してトボトボと大阪道頓堀に奉公に出かけるところまでが第1週である。筆者は生前の浪花千栄子を知っているし、あの、独特の河内弁の女優の生涯には関心があるが、関西弁には通訳がいる。
   本編の主役である杉咲花が登場してからまた書くつもりだが、願わくば、愛される明るい主人公を、周りが寄ってたかってチヤホヤする朝ドラ定番だけは見たくない。『カーネーション』の時のように、実在の人物を毒も含めて立体的に描けば成功するかもしれない。大金を使って建てた道頓堀のオープンセットを無駄にしないことだ。(放送2020年11月30日~12月4日8時~)

(黄蘭)

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