コロナ自宅療養のリアル 「めざまし8」に3人が語った実態とは

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   東京都で新規感染者が5日連続4000人を超えるなど第5波の感染拡大が止まらない新型コロナ。一昨日7日(2021年8月)時点での東京都の自宅療養者は1万8444人と過去最多を記録している。5日には都内で自宅療養中の50代女性の容体が急変し、救急搬送後に死亡する事例も報告されている。

   自宅療養者の不安と問題は何か。「めざまし8」では、新型コロナ自宅療養患者3人に取材を行い、その実態に迫った。

  • 医療現場は「ギリギリ」との指摘も
    医療現場は「ギリギリ」との指摘も
  • 医療現場は「ギリギリ」との指摘も

「電話連絡が来たのは最初と最後くらい」

   6日まで自宅療養していたという都内在住21歳男性は「39度台まで熱が上がった。ホテル療養を希望し、自分で保健所に問い合わせたが、かなわなかった。都からは食料品とパルスオキシメーターが届いたが、発症してから6日目か5日目。最初の3日4日の症状が一番重いので、パルスオキシメーターが最初にあるとよかった」と語る。

   自ら自宅療養を希望した神奈川在住の20代女性は「保健所からの説明がもう少し欲しかった。2週間が保健所の(経過観察)期間らしく、電話連絡が来たのは最初と最後くらい」という。それ以外はLINEで体温とパルスオキシメーターの数値を送るだけ。それに返事がなかったら電話が来るという。

   一人でトイレに行けないくらいつらかったという愛知県在住の28歳男性は、検査から3日後にホテルに入ることができたが、「近くに医療関係の人がいるだけで全然違うと感じた。自宅療養よりは絶対的ホテルがいい」と語る。

   二木芳人(昭和大学教授)「今取り上げた3名の方は軽症に分類される」 MCの谷原章介「自宅療養の方、軽症といってもつらい。急変の不安もある。若いからといって安心しないほうがいいと改めて思いました」

   倉田大誠アナウンサー「今年1月から6月末まで、自宅で84人の方が亡くなっているが、20代1人、30代3人、40代1人と、若くして亡くなっている方もいらっしゃる。死亡日までの日数をみると、感染報告の翌日から9日までに36人の方が亡くなっている」

「医療現場もギリギリ」

   二木芳人「発症されてから1週間から10日で急変する。予兆が出たらすぐ手当をすると助けられるが、血栓や免疫暴走が起きてから救急車でおいでになられてもお救いできないケースがある。医療現場もギリギリで、軽い方は自宅療養は仕方ないが、その方々から急変する人を見つけられる状態にしておかなければいけない」

   金子恵美(元衆議院議員)「重症化しなければ入院できないとなると、熱が出てもPCRを受けないで自宅療養する人が出てくるかもしれない」

   倉田アナ「重症化しそうな患者に投与する抗体カクテル療法が切り札と言われているが『供給量が少ない』『入院が必要』『発症から7日以内の使用』『申請から届くまで最大3日』といった問題がある」

   二木芳人「早めに打たないと意味がない。タイミングを失する可能性もある」

   一方、原則自宅療養のイギリスでは、患者の持病を把握するかかりつけ医が細かい地域ごとに管理することで入院患者数を抑えている。

   橋下徹(弁護士)「保健所人員は、増やすのもお金がかかり、収まった場合人員をどうするのかという問題がある。かかりつけ医にお金を払い、保健所の役割を担ってもらわなければいけない。入院の必要のない患者さんは開業医に、ちょっと危ない人はホテルに、かなり厳しい人は入院と3つで役割分担をしようというのが今回の方針だが、菅さんの説明不足」

   二木芳人「在宅医療には法整備など時間が必要。若い人はかかりつけ医もお持ちになっていない」

(みっちゃん)

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