2024年 4月 27日 (土)

ようやく結ばれる「眞子&圭」に"悪意"と思わざるを得ない週刊誌報道⁉ 揣摩臆測の限りを尽くすやり方は、ここまでくるとやり過ぎではないか――ほか2編

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岸田総理の腕時計「安倍元首相への忠誠心を示す『お願い時計』」?

岸田総理(2021年撮影)
岸田総理(2021年撮影)

   さて、岸田文雄総理も衆院選に向けて始動した。10月14日に衆院を解散、衆議院選は「19日公示、31日投票」とした。国民に考える暇を与えず、支持率が高いうちにやってしまおうという姑息な計算だが、どうやらそうは問屋が卸さないようだ。

   最初の誤算は、発足当初としては異常なほど内閣支持率が低いことである。一部のメディアを除いて軒並み50%以下。あの菅政権だってもっと高かった。

   その理由は明確である。安倍晋三元総理の傀儡であることが見え見えで、その上、収賄疑惑のある甘利明を幹事長に据えたことである。

   FLASHにこんな記事がある。岸田の腕時計は以前、ロレックスの人気モデル「デイトナ」で、外相当時に購入したらしい。だが今回の総裁選からGPSソーラーウオッチ「セイコー アストロン」に替えたそうである。33万円と高価だが国産ということで着けているのかと思うと、そうではないらしい。

   安倍が総理時代に着けていたそうで、「安倍元首相への忠誠心を示す『お願い時計』というわけだ」(FLASH)。出来過ぎた話だが、岸田ならやりかねないと思わせるものがある。

   岸田の計算違いはまだある。宏池会をつくった池田勇人にあやかり、「令和の所得倍増計画」のようなバラマキ経済対策を発表したが、それに対して、現職の財務事務次官である矢野康治が文藝春秋(11月号)で、バラマキはダメ、このままでは国家財政は破綻すると寄稿したのである。

「昨今のバラマキ的な政策論議は、実現可能性、有効性、弊害といった観点から、かなり深刻な問題をはらんだものが多くなっています」

   部下から面と向かって「あなたの政策は間違っている」といわれたも同然である。

   しかも、この原稿を書くことは、麻生太郎に事前に相談して了解を取っていたといわれる。岸田としてはハラが煮えくり返るが、裏に麻生がいるのでは沈黙せざるを得ないのだろう。

   岸田は原爆ドームのある広島1区、被爆地から選出された初めての総理だ。縁戚には4歳で被爆して亡くなった人間もいる。核兵器禁止条約に後ろ向きな安倍を含めた日本政府のあり方に一石を投じてくれると期待している向きもある。

   だが、そんなものには見向きもせず、自民党は衆議院選の公約に、防衛費を「GDP比2%以上も念頭に増額を目指す」としたのである。戦争のできる普通の国にまた一歩近づいた。

   選択的夫婦別姓制度にも消極的。森友学園問題の文書書き換えについても菅と同じことしか答えない。岸田という男は安倍の操り人形でしかない。早くも化けの皮が剥がれた岸田政権は、衆院選で国民からどのような審判を受けるのだろう。

   私は惨敗すると思っているのだが、文春とサンデー毎日の予想では、ややへこみ程度で収まるというのである。文春で政治広報システム研究所代表の久保田正志は、自民党の現有議席マイナス32議席の244と予測している。久保田は、

「菅政権末期で選挙を行った場合、最大で七十議席減もあり得ましたから、その時よりは上積みされています。ただ、過去三回の衆院選に圧勝した安倍晋三首相には遠く及ばない結果。岸田氏の地味さや、甘利氏の起用に対する反発がマイナスに働いていると言えるでしょう」

   だが前回は激戦区が70程度だったが、今回は120と一気に増えたから、失言など何かあればひっくり返り、単独過半数割れもあり得るといっている。

   サンデー毎日は選挙プランナーの三浦博史が予想している。自民党は19議席マイナスと見る。目減りが少ないのは、野党第一党の立憲民主党の支持率が伸びてこないのと、野党の一本化がなかなか進まないことにあると見ている。

   れいわ新選組の山本太郎が東京8区から出馬するといいだし、ゴタゴタした末に取りやめるなど、野党間の一本化がまとまらないのは枝野代表の力不足はもちろんのこと、支持母体である連合の新会長になった芳野友子が、共産党との共闘に難色を示していることもある。

   だが、安倍、菅と続いて傷みに傷んだ今の自民党を倒す絶好のチャンスを、党利党略、私利私略で逃してはいけない。枝野の覚悟が問われている。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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