2024年 4月 26日 (金)

コロナ第7波、入院先が見つからない! 玉川徹「今足りないのは、軽症者を一気に診てくれる施設」

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   新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらず、「救急隊が100件電話しても入院先が見つからず、患者が死亡した」事例が出た。政府はなおルール見直しに手間取っているが、打つ手はないのか? 1日(2022年8月)の「羽鳥モーニングショー」が探った。

   「ひなた在宅クリニック山王」の田代和馬医師は、「1 週間前の3 倍以上の往診依頼が殺到している。往診する患者さんは、明らかに重症化している」。

  • 入院先の確保が困難に
    入院先の確保が困難に
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「全数把握」見直しのスピード感

   先週木曜日(7 月28日)。都内の自宅へ往診した患者は末期の大腸がんを患う男性(83)だった。看護師「はっきり調子が悪くなったのは昨日ですよね」、妻(83)「そうなんです」。抗原検査は「陽性」だった。田代医師「コロナのせいで急変しています」。足先は紫色に変色。パルス・オキシ・メーターの数値は「90」に。救急車を呼んだ。

   しかし、消防庁は「救急車が向かいますが、今非常に要請が多いので、1時間近くかかるかも」。幸い、20分後に救急車は到着した。しかし、搬送先の病院が見つからない。

   田代医師「苦しい?きつい?息苦しい?」。患者「うう」。妻「頭が下がります」。

   救急隊「いまトータルで100件というか、それ以上(問い合わせた)かもしれない」

   田代医師「本当、ありがとうございました」「これが現実」

   救急隊「申し訳ないです。力が足りず、申し訳ないです」。「去年の夏以上に厳しい」

   自宅でできる治療措置は深夜まで続いたが、同医師が他を回って翌朝戻ると。朝4時に呼吸が止まったと聞かされた。「速やかに入院できるような医療体制がなければ、ウィズコロナというのは、夢物語だと思う」。田代医師は言う。

   政府は、「感染者の全数把握」について見直しを検討している。新型コロナは現在、感染法上の「2類相当」だが、「医療費の公費負担」はそのままにしながら、インフルエンザと同じ「5類相当」にすべき、との自治体や専門家の指摘が出ている。感染が拡大すると医療機関などの業務がひっ迫するためだ。政府高官は「第7波収束後を念頭に検討する」。

   国際医療福祉大学の松本哲哉教授は、「現状として、すでに全数把握はできていません。外来もパンク、検査キットも入手できない。外来で陽性となった人を登録する場合は、約50項目のチェック・入力するだけでも一人5分はかかる」「見直しはぜひやっていただきたいし、いま困っているわけだから、ルール変更は早めに着手していただきたい」

   コメンテーターの玉川徹は、「今足りないのは、軽症者を一気に診てくれる施設だ。大規模検査センタープラス、そこで投薬ができるような施設を作って、リスクの低い方、59歳以下とか、基礎疾患のない方に行ってもらえるよう」

(栄)

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