ソウル事故、「立ったまま窒息死」の可能性も 「THE TIME,」で過密状態を実験

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   「実験映像から、過密空間で何が起きていたのかが分かってきました」と杉山真也アナ。1日(2022年11月)の「THE TIME,」は、韓国ソウルの繁華街・梨泰院(イテウォン)で155人が死亡した群衆事故について伝えた。

   JNNの早瀬川賢也特派員は、事故現場から「事故が起きたこの坂道では、途中の20平方メートルに満たないスペースに死者が集中していたということです」と報告。

  • TBSサイトの番組ページより
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1平方メートルのスペースの中に1人ずつ入っていく

   番組は、現地メディアの報じた内容も紹介。坂道の一部の18.24平方メートルの場所で150人以上が亡くなり、立ったまま圧死した人もいたという。

   大阪工業大学の吉村英祐・特任教授は「群衆の状況を見たら、1平方メートルあたり14~15人くらいいた。信じられない高密度になったということです」と指摘。

   杉山アナ「1平方メートルは電話ボックスとほぼ同じ大きさ。そこに15人もの人がいる過密空間とはどんな状態なのでしょうか」

   番組は、1平方メートルのスペースの中に1人ずつ入っていく実験を行った。すると、2人が並んで立つと肩が触れ合いそうになり、6人になるとかなりの圧迫感が。そして9人目でほぼいっぱいになり、10人入るとギューギュー詰めといった状態だ。

   さらに番組は、大阪工業大学が2003年に行った実験映像も紹介。2平方メートルの空間に成人男性28人を立たせた実験で、今回の事故とほぼ同じ過密状態だが、この実験では3人に1人が呼吸困難の症状を訴えたという。

   「おそらく1人あたり100キロを大きく超える力がかかっている。そうすると胸が押しつぶされて空気が吸い込めない。そういう状態が長く続くと気を失う」と吉村特任教授。

   杉山アナは「医師によると、100キロ以上の圧力がかかると立ったまま窒息死することがあるといいます」と、日本救急医学会・救急科専門医の鹿野晃医師の言葉も紹介した。

(ピノコ)

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