2024年 4月 20日 (土)

偽造ないのに 販売中止の不思議

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   住友不動産(東京都新宿区)が札幌市内に建設中の分譲マンション2棟の販売を中止した。「姉歯事件」とは違い、偽造の事実はない。どうしてなのか。

   不思議なのは、構造計算書の偽造はなく、2棟ともに強度も建築基準法の基準を満たしていること。にもかかわらず、「耐震強度の面で設計上の『余裕不足』があると指摘された」と説明している。
   「余裕不足」について住友不動産は詳しい内容を明らかにしていない。

鉄筋減らせる新計算方法を採用か

東京都中央区佃のマンション群。住民の不安を呼ばないような対策が求められる
東京都中央区佃のマンション群。住民の不安を呼ばないような対策が求められる

   朝日新聞は2006年3月7日付けの紙面で「同じ建物なのに、構造計算の仕方で耐震強度が異なるのはなぜか」という特集記事を組んだ。それによると、従来の計算法のほか、「限界耐力計算」という新しい計算方法があり、それぞれ違った強度が出る。新方法では、鉄筋などが少ない建物を設計することが可能になる、と指摘している。住友不動産が解約を進めている分譲マンションの場合も、構造は新しい計算法で行い、強度基準は満たしたものの、「問題が残る」というケースらしい。
   住友不動産はJINBNの取材に対し、「第三者機関から『安全性に余裕がないおそれがある』旨、口頭で中間報告を受けた。竣工が間近で(確認検査機関にその結果を戻して再び確認、という手続きを取ると時間がかかってしまうので)、解約手続きを取り急ぎ行った」と説明している。
   一番の問題は、こうした事情が関係者にあまり知らされていないことだ。ネット上では、住友不動産の対応について、不満が出ている。

建築基準法上では違法はないとしながらも、耐震上では問題がある懸念を抱えているという説明が、超玉虫色で訳わからんですよね、この辺を具体的に説明するよう、求めるべきでしょう。
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