2024年 4月 27日 (土)

男子大学生狙う新手「詐欺」 未公開株「マルチ商法」登場

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   「近々上場する」「絶対儲かる」などと言われて、サラ金からカネを借りて未公開株を購入。にもかかわらず、その会社は上場の予定はなく、解約にも応じない、というトラブルが大学生の間で急増している。しかも勧誘しているのも同じ大学生で、その分マージンが入る「マルチ商法」的な仕組みになっているというのだ。

サラ金に連れて行かれ、2社から借金

国民生活センターでは、未公開株「マルチ商法」への注意を呼びかけている
国民生活センターでは、未公開株「マルチ商法」への注意を呼びかけている

   未公開株購入トラブルで国民生活センターに多くの相談が寄せられている。そのほとんどが男子大学生だ。相談内容はざっとこんなものだ。

「同級生から『よい儲け話がある』と韓国の一流ベンチャー企業の未公開株への投資話を持ちかけられた。投資金額は65万円。そんなカネは無いと言うと『学生ローンで借りればよい』とサラ金に連れて行かれ、2社から借金をして支払った。しかし、買った株の会社名は知らされず、本当に投資しているのかすらわからない」

また、

「被害にあった学生は未公開株を購入したと考えているが、実際は『上場益の一部を受け取れる権利』の購入だった」
「上場益よりも、他の人を勧誘すればマージンとして10万円がもらえるマルチ商法的パターンに興味を持ち投資する。投資すれば他の人を誘う『資格』が得られ、勧誘のマニュアルがもらえる。マニュアルには勧誘の仕方のほか、法律に違反するので『絶対に儲かる』とは言ってはいけない、など注意点が記されている」

   国民生活センターへの大学生からの相談は首都圏がほとんど。件数は2004年度まではゼロだが、05年度は5件、06年度は36件と急増している。勧誘は同級生、クラブ活動の先輩・後輩、アルバイト先や合コンでなどで行われる場合が多いという。そして、未公開株は上場予定がない会社だったり、解約を申し出ても「運用中だ」などと言われ返金してもらえない。

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