2024年 3月 19日 (火)

枝川二郎のマネーの虎
ひとり勝ちゴールドマン・サックス 2008年はどうなる?

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   夏以降のサブプライム問題をきっかけとした世界的な株安・債券安・ドル安で揺れた2007年。悔しい思いをした人は少なくないはずだが、こんなときにもしっかりもうけた人もいる。ゴールドマン・サックス、ソブリン・ウェルス・ファンド…。そんな2007年「勝ち組」の今後を占ってみることにした。

ゴールドマン・サックス(GS)
年棒平均7,300万円、GSはサブプライムでもうけた!

   アメリカの大手投資銀行がサブプライム問題で軒並み大きな打撃を受けるなか、唯一2007年に増益を果たしたのがゴールドマン・サックス(GS)である。世界中にいるGSの従業員はひとり平均65万ドル(7,300万円)の年棒(その多くはボーナス)を手にすることになり、ホクホクである。

   GSはどうやってもうけたか。GSは地理的、商品的にかなりバランスよくもうけているが、他社と差がついた最大の要因は、やはりサブプライム問題だ。他社が債券価格の下落で軒並み大損したなか、GSはそれらの債券を空売りすることで大きくもうけた。あるいは自身が運用しているファンドを底値で買って利益を得る、というのも得意技のひとつだ。これらについては「顧客と利益が相反する立場になってもうけるのはおかしい」という批判もあるが、GSは気にかける様子もない。

   GSは前会長のポールソンが米財務長官に任命されたように、政治に対する影響力も抜群だ。そのため2008年以降も良い業績を続けていく可能性が高い。ただし、彼らは自己勘定で大きくリスクをとっているため、思わぬヤケドを負う可能性もある。GSとて万能ではない。

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