2024年 4月 19日 (金)

青森県警が本格的な窃盗捜査 グリーンピース「謝らない」

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   グリーンピース側が宅配鯨肉を持ち出した問題で、青森県警が、鯨肉所有者の乗組員らから話を聞くなど、本格的に窃盗の捜査をしていることが分かった。グリーンピースは、宅配業者には謝罪したものの、乗組員への謝罪は拒否している。

グリーンピース、「捜査には協力します」

横領不起訴方針のニュースをアップした日本テレビのサイト
横領不起訴方針のニュースをアップした日本テレビのサイト

   環境保護団体のグリーンピース・ジャパンは、日本の調査捕鯨船乗組員による鯨肉の横領を告発するとして、西濃運輸青森支店から2008年4月16日、鯨肉が入った段ボール箱を勝手に持ち出した。同社は、青森県警に5月16日に盗みの被害届を出し、県警では、乗組員やその同僚らから話を聞くなど本格的に調べている。

   このことは、乗組員を出している共同船舶の常務が6月13日、J-CASTニュースの取材に対して明らかにした。この常務は、グリーンピースの行為に対し、「宅配の途中で荷物を抜き取るなど、非常識極まりない」と批判。乗組員がグリーンピース側を窃盗罪で告発する可能性を改めて示唆した。

   一方、グリーンピースの広報担当者は、J-CASTニュースに対し、弁護士を通じて、青森県警に対し、「捜査に協力します」と伝えたことを明らかにした。説明文書も送ったが、県警からはまだ連絡は来ていないという。また、西濃運輸に対しては、同社からの許可を得ずに持ち出し、迷惑をかけたとして、口頭と文書で謝罪した。

   しかし、鯨肉持ち出しについては、「窃盗罪が成立することはない」との立場を崩していない。その理由として、横領の証拠として確保しただけで、自分のものにしようとしたわけではないことを挙げている。鯨肉入り段ボール箱は、告発を受理した東京地検に5月21日に証拠として提出済みだ。

   さらに、鯨肉所有者の乗組員に対しては、連絡を取っておらず、謝罪する意思もないとしている。その理由について、広報担当者は、「私どもが告発しているのですよ。『すいません』と言うのですか」と答えている。

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