2024年 4月 24日 (水)

北海道で暖冬異変目立つ ワカサギ釣りできず、「灯油が売れない」

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   全国的に記録的な暖冬となった2009年冬。北海道では平年より平均気温が2度も高く、氷が張らないため名物のワカサギ釣り客数が激減。暖房用の灯油価格も08年のピーク時の半値に下がっているにもかかわらず、売れない状況が続くなど異変が起きている。

ワカサギ釣りの解禁日が1ヶ月ずれ込む

   気象庁が09年3月2日に発表した08年12月~09年2月の平均気温によると、平年に比べ東日本が1.5度、北日本が1.6度、九州北部は1.2度高かった。北海道全体は1.9度も高く戦後3番目に高い数字だった。この暖冬で様々な影響が出ていて、北海道新篠津村の「しのつ湖」はワカサギ釣りで有名だが、氷が張らなかったため09年の解禁日は09年1月24日になった。

   新篠津村役場ではJ-CASTニュースに対し、

「例年より解禁日が1ヶ月ずれ込んだ。これまで経験したことがない異常気象。予定している09年3月10日まで釣りができるかは微妙だ」

と頭を悩ませている。連日、全国から釣りができるか問い合わせが来ているが、はっきりした返事ができない状況だという。

   生活協同組合「コープさっぽろ」は09年3月2日から、道内の灯油の定期配達価格を1リットル当たり3~4円値下げした。09年2月20日に3円の値下げをしたばかり。これにより札幌市で1リットルあたり58円、根室・稚内両市では62円になる。灯油価格は08年7月時点だと、札幌で同129円、稚内で135円だった。ピーク時の半値に下がったわけだが、それでも売れ行きは落ちている。「コープさっぽろ」では、

「暖冬の影響と、世界不況の中で節約しようという生活が定着。安くなったから買う、という消費行動は見られない」

と話す。

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