10円、5円、1円玉の流通減少 いずれ、なくなってしまう??

2009/6/ 7 18:05

   10円玉、5円玉、1円玉の流通高が減っている。どうやら電子マネーの利用者が増えたせいらしい。ひょっとして、貨幣はいずれ、なくなってしまうのだろうか。

電子マネーの普及でおつり需要が減る

   日銀の統計データの通貨流通高を見ると、2004年1月には流通高2297億円だった「50円」は、2009年4月には2212億円。同様に、「10円」は2071億円が2024億円、「5円」は623億円が586億円、「1円」は408億円が402億円だった。反対に、「100円」は10156億円が10357億円、「500円」は17552億円が19494億円とやや増加している。

   第一生命経済研究所の熊野英生さんは、この要因について、「電子マネーの普及で、1円、5円、10円などのおつり需要が減ったからだ」と指摘する。電子マネーの発行枚数が顕著になったのも04年頃で、小銭の流通高が減った時期とも重なるという。また、06年3月には硬貨流通高が前年同月比0.04%減を記録。日銀によれば、前年春から伸び率が鈍化しており、1971年1月以来初めてのマイナスだった。

   なお、100円や500円が多少でも伸びている理由はいまひとつはっきりしない。

   電子マネーは2001年、「Edy」や「Suica」の利用が始まり、その後は2007年にはセブン&アイ・ホールディングスの「nanaco」、イオン「WAON」、首都圏の鉄道・バスで利用できる「PASMO」などが相次いで参入。日本銀行決済機構局の資料によれば、08年3月末には発行枚数は8000万枚を超えている。交通系の電子マネーが相互で利用できる利便性や、流通系カードではポイントが付与されるなどのお得感がある。

(続く)

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