トヨタ「86」とスバル「BRZ」大人気 スポーツカーブーム再来か

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   84万人が来場した第42回東京モーターショーで、トヨタ自動車と富士重工業(スバル)の共同開発による新型スポーツカーが大人気だった。これまで海外のモーターショーなどで試作車が公開されてきたが、市販モデルの発表は今回が初めて。来春からトヨタは「86(ハチロク)」、スバルは「BRZ」の名で販売する。

   とりわけトヨタにとって、久々のスポーツカーとなるハチロクは、土日曜日は展示車両が見えないほどの人だかりで、スポーツカーを愛するファンが潜在的に多く存在することを伺わせた。

若者をもう一度クルマに回帰させる

トヨタ「86(ハチロク)」
トヨタ「86(ハチロク)」

   トヨタもスバルも、すでにディーラー向けの社外秘マニュアルを用意し、発売に向け万全の体制を整えつつある。その文面からは、このクルマに掛けるメーカーの強い意気込みが感じられる。

   トヨタは「小型FRスポーツ STAFF MANUAL」と記した「社内限」の約70ページの冊子をディーラーに配布した。トヨタ自動車製品企画本部のチーフエンジニア、多田哲哉氏は巻頭で「若者のクルマ離れが指摘される現代において、かつての夢や憧れをもう一度クルマに回帰させるためには、『運転する楽しさ』を追究するとともに、新しいスタイルを提案することが必要だ」と力説している。

   多田氏はハチロクのデザインについて「関係役員の承認を求めるデザイン評価の会議をあえて行わず、社内から実際のスポーツカーユーザー約200人を選別。スポーツカーパネラーとして、お客様に近い感覚のコメントを私が直接聞きながら意匠を決めていくスタイルを初めて採用した」と明かしている。

   走りに関しては「水平対向にこだわり、スポーツカーだけを作り続けているポルシェのボクスターやケイマンをベンチマークとした」と表明。世界でポルシェと並び、水平対向エンジンを量産するスバルの技術を取り入れ、低重心の水平対向エンジンを低く、前輪車軸より後方に配置するフロントミッドシップであることを強調している。

コーナリングやブレーキングで真価を発揮

スバル「BRZ」
スバル「BRZ」

   これは具体的なデータが雄弁に語っている。エンジンの重心高はフェラーリ360の447ミリ、ポルシェケイマンの482ミリ、日産GT-Rの495ミリ、スバルインプレッサWRX-STIの534ミリなどに対して、ハチロクは460ミリ。この数値の低さは説得力があり、トヨタは「世界で唯一の超低重心FRパッケージを採用した」と誇らしげに語っている。スバルは「膝より下にエンジンの重心が来る」と説明。低重心の水平対向エンジンを低くマウントするメリットは、コーナリングやブレーキングで発揮される。

   その水平対向エンジンは、スバル伝統の技術がコアとなっているのは言うまでもないが、トヨタは「トヨタが誇る画期的な直噴技術D-4S(燃料噴射システム)とスバルの水平対向エンジンを融合して新開発した」と説明。あくまで「共同開発」であることを強調している。

   一方、スバルはハチロクの姉妹車となる「BRZ」について、マニュアルなどでトヨタ同様に詳説。スバルとしては、これまでレガシィやインプレッサに代表されるAWD(オールホイールドライブ=4WD)がアイデンティティーだったが、FRを出すことについて「それは偶然ではない。運命だった。世界に類を見ないBOXER(水平対向エンジン)+AWDレイアウトは、もともとFRレイアウトに転用可能な素地を持っていた」と説明する。

   スバルは「BOXERエンジンの資質の高さを味わうには、AWDやターボといったポテンシャルデバイスを省いたシンプルな構造のほうが、よりわかりやすい。BRZはスバルそのものをシンプルに、しかもスマートに具現化したクルマとも言える」と、レガシィやインプレッサとの違いを語っている。

   シンプルさを信条とするハチロクとBRZは200万円台の価格で来春、発売されるとみられる。市場の反応が今から楽しみだ。

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