2024年 4月 25日 (木)

解散・総選挙にらみ夕刊紙・週刊誌が議席予測 民主100議席割れ、維新100~200議席

   2012年秋にも衆院解散・総選挙がささやかれる中、早くも週刊誌や夕刊紙が議席予測を掲載している。いずれの予測でも、民主党が議席数を100未満に激減させ、幅はあるものの、大阪市の橋下徹市長が率いる地域政党「大阪維新の会」が躍進するという点が共通している。

「永田町の多数説」だと「11月に投開票」?

2009年の総選挙では民主党は300議席以上獲得したが…
2009年の総選挙では民主党は300議席以上獲得したが…

   すでに解散話は、重鎮議員の口からも具体的に言及されるようになっている。例えば自民党の町村信孝元外相は12年7月25日に仙台市内で行った講演の中で複数のシナリオを示した。町村氏によると、一番早いケースでは「9月上旬に解散、月末選挙」で、「永田町の多数説」だと、「10月に臨時国会を召集して解散し、11月に投開票」なのだという。

   そんな中、「週刊現代」8月4日号(首都圏では7月20日発売)と「夕刊フジ」7月26日号(同7月25日発売)が、相次いで議席予測について特集を組んでいる。今回改選されるのは全480議席で、09年の政権交代時は民主党が308議席を占めていた。離党して「国民の生活が第一」に移籍したり無所属になったりした議員を除くと、民主党の現有勢力は250だ。両調査とも、民主党への失望感を背景に、改選後は夕刊フジが99議席、週刊現代は94議席を予測。現時点の半分未満になるとみている。

   大阪維新の会については、「躍進」という評価では共通しているのだが、週刊現代が203議席、夕刊フジが110議席と大差がある。夕刊フジは「問題は政策目標の『維新八策』をどこまで肉付けできるか。他党も有権者もそこを突いてくる」

と、政策面に課題があるとみているようだ。

「生活」、小沢氏含めて小選挙区は3人しか勝てない

   小沢一郎氏が率いる「国民の生活が第一」には、厳しい評価だ。現有議席は37ある「生活」だが、週刊現代は

「維新の会との連携に失敗し、各候補者は票を減らすと想定しているが、すると小選挙区で当選できるのは、党首の小沢氏を含め、わずか3人」

と手厳しく、

「『生活』の候補は、維新の会に駆け込めば現役国会議員なら歓迎される可能性があり、むしろそちらのほうが活路を見いだせるかもしれない」

   「再造反」を勧めてすらいる。

   夕刊フジも、「自由党時代の勢いはない」とバッサリ。週刊現代と同様に小選挙区では3人しか当選しないとみており、比例区を含めても16議席と、議席は半減する見通しだ。

   現有勢力119の自民党については、夕刊フジが192議席、週刊現代が113議席を予測。いずれの予測でも、単独過半数には届かず、政権奪還はおぼつかない。

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