尖閣上陸は中国の予行演習? 「武力占拠」の可能性はあるのか

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   沖縄県・尖閣諸島への上陸に香港の活動家らが成功したことがきっかけで、中国が新たな動きを見せる可能性が指摘されている。日本が国有化を進めるなどすれば、さらに不穏な事態はありうるのか。

   韓国のイ・ミョンバク大統領が竹島に上陸した5日後の2012年8月15日、今度は、中国・香港の民間団体メンバー14人が尖閣上陸を企てた。

日本政府の国有化方針で中国に変化

   メンバーらは、日本の巡視船の制止を振り切って接岸し、上陸にも成功して中国旗を立て、主権を強硬に主張した。

   彼らの行為については、中国当局がその出港を止めなかったことが話題になっている。むしろ、中国外務省が上陸前に日本をけん制したり、国営テレビが手厚く報じたりしており、後ろ盾になっているのではとの指摘もあるほどだ。団体については、資金面でも支援していた可能性が一部で報じられている。

   この動きと連動して、中国国内では、反日の気運が高まっている。四川省のホテルが日本製品不買を呼びかける垂れ幕を掲げたほか、北京の日本大使館前でこの日行われたデモでは、尖閣ばかりでなく沖縄も中国領土だと主張され、「対日宣戦」とのかけ声も出た。

   テレ朝系で16日放送された「モーニングバード!」では、中国情勢に詳しいフリーライターの富坂聰氏が、尖閣上陸の背景には、中国政府が方針転換したことが大きいとの見方を示した。石原慎太郎東京都知事が尖閣購入を言い出したのを受けて、日本政府も国有化の方針を示した7月上旬から、中国政府が尖閣上陸の動きに干渉しなくなったという。

   防衛問題に詳しい武貞秀士韓国・延世大教授は、中国では、ロンドン五輪でナショナリズムが高まっているときに合わせたかのような政治的ムードがあると指摘した。さらに、武貞氏は、中国政府は軍事的な衝突も想定しているのではないかとして、「非常に恐れています」と明かした。

強制送還でも、上陸が繰り返される可能性

   武貞秀士氏によると、中国からは今後、漁民を装って、数百人もが尖閣諸島に上陸し、人民解放軍や海軍の服装に着替えて占拠してしまう恐れがある。そこに中国海軍の船が駆けつけて、尖閣を武力支配するに至るというシナリオだ。

   産経新聞サイトの2012年8月16日付記事でも、民間人を偽装した海上民兵らによる同様なシナリオの尖閣占領危機を指摘している。活動家メンバーの上陸は、このシナリオに向けた「予行演習」とも言えるというのだ。

   尖閣を巡る事情に詳しい岡本隆司京都府立大准教授(近代中国史)は、中国が日本の国有化方針に反発する理由について、こう語る。

「日本は1879、95年にそれぞれ沖縄、尖閣を編入しましたが、中国はそのとき正式に合意したことはないという言い分なんです。中国では、属国と言って、自分の領土でなくても縄張り意識があり、中国側から見れば、未解決の問題ということです。ですから、ナショナリズムが高揚すると、そのような意識が噴出してくることになります」

   日本政府は、逮捕した活動家14人について17日にも中国に強制送還する方針だと報じられた。しかし、岡本氏は、それでも、中国にこのような意識がある以上、問題は未解決のまま残って上陸が繰り返される可能性が強いと指摘する。

「中国漁船の衝突事件のこともあり、強制送還なら弱腰と叩かれますし、いい影響があるとも思えません。難しい選択ですが、そこで腹をくくって、どう覚悟を決めるかが政治家の仕事だと思います」
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