米アカデミー賞に内外から「政治ショー」批判 大統領夫人登場、作品賞は「CIA」主人公

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   第85回米アカデミー賞で、作品賞を発表するプレゼンターを、ミシェル・オバマ大統領夫人が務めた。「サプライズゲスト」に話題が集まる一方、「なぜ大統領夫人が」と首をかしげる向きも少なくない。

   作品賞は、在イラン米大使館人質事件でのCIA特殊部隊の活躍を描いた「アルゴ」が受賞し、これにイランが「事実に反する内容」と反発した。世界的な映画の祭典で、政治の影がちらついた格好だ。

映画界と縁なく「意味不明で奇妙」な登場

   アカデミー賞の授賞式会場に掲げられた大型スクリーンに映されたのは、ホワイトハウスのオバマ大統領夫人だった。中継を結び、作品賞を発表する特別ゲストとして参加したのだ。ドレスアップし、約1分半にわたるスピーチのなかで候補作品を称えたのち、「受賞作は『アルゴ』です」と発表した。

   大統領夫人の登場は、極めて異例だ。米国内外のメディアは大きく取り上げた。米ブログメディアのハフィントンポストでは、米映画評論家のジェフリー・リオンズ氏が、出演には「(大統領)選挙の結果が影響したのではないか」とコメント。アカデミー賞に先立って2013年1月13日に行われた第70回ゴールデングローブ賞では、ビル・クリントン元大統領が授賞式に招かれ、スピルバーグ監督の映画「リンカーン」を紹介した。リオンズ氏は「(アカデミー賞でオバマ大統領夫人を起用して)クリントン氏を超えたかったのかもしれない」と推測した。

   米ワシントンポスト紙電子版は2月26日、「ファーストレディーとしての役割に疑問噴出」と題した記事を掲載した。「本人がアカデミー賞を楽しんだのは明らか」だが、式典の会場には来ていないため、出演の意図がいまひとつはっきりしないという。

   今回の仕掛け人は、オバマ大統領の有力な支持者でハリウッドの大物映画プロデューサー。大統領夫人の出演は、「国内の映画産業へエールを送ると同時に、ハリウッド在住の大統領の後援者に感謝の意を示すことになったかもしれない」との見方や、「夫人自身の『怒れるハーバード大ロースクール卒業生』というイメージからの脱却が目的」との意見も出た。

   一方で英テレグラフ紙電子版は、「大統領夫人の登場は、全く意味不明で奇妙なものだった」とストレートに批判した。本人はこれまで映画界と全く縁がなく、業界の発展に力を入れているわけでもないと指摘。大衆紙「ニューヨークデイリーニューズ」電子版は、一連の準備が極秘で進められたことから、「CIA(米中央情報局)の作戦のようだった」と伝えた。

「ハリウッドでは政治が芸術より優位だと示した」

   そのCIAは、今回のアカデミー賞で「存在感」を示している。作品賞の「アルゴ」だけでなく、候補作品として挙げられた「ゼロ・ダーク・サーティ」では、制作にあたって全面協力したというのだ。

   この映画は、国際テロ組織アルカイダを指揮するウサマ・ビンラディン容疑者の殺害計画にかかわったCIA女性分析官を中心にストーリーが展開する。話題作だったが、主要部門での受賞は逃した。英ガーディアン紙電子版は2月25日、当初映画評論家がこぞって「アカデミー賞レースで最有力」と絶賛していたが、米側によるとされる拷問シーンが当局から「事実に反するのではないか」と反論されるなど、途中から賛否が分かれてきた点を紹介。戦時取材で記者が軍と同行し、軍寄りになりかねないとして批判のある「エンベデッド・ジャーナリズム」と同じように、映画の制作手法が「CIAべったり」だと断じた批評家もいたという。

   主要部門から漏れると、「結局手にしたのは『音響編集賞』」「授賞式でこの作品に今まで以上に注目したのは、米議会だった」とメディアの報じ方は冷たかった。

   作品賞の「アルゴ」にも逆風が吹き付けた。この映画は1979年、革命が起きたイランでの米大使館人質事件が題材となっている。CIA関係者による人質救出がテーマだが、イラン国営放送の日本語サイトを見ると「(映画内容は)歴史上全くの虚偽」と猛反発。「ハリウッドにおいて政治が芸術よりも優位な立場にあることを示した」「内容が反イラン的」と非難した。

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