2024年 4月 26日 (金)

高橋洋一の自民党ウォッチ
暴力団融資「発覚」の裏に人事抗争か みずほ銀「旧3行」人事のドロドロ劇

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   ドラマ「半沢直樹」では、銀行マンの実態が面白く語られていたが、みずほ銀行事件は「事実は小説より奇なり」ともいうべき展開だ。

   ドラマ中の「東京中央銀行」は「産業中央銀行」と「東京第一銀行」の合併銀行だが、みずほ銀行は、日本興業銀行、富士銀行、第一勧業銀行の合併銀行だ。

当初は「旧第一勧業銀行グループの不祥事」という印象

   筆者がかつて在籍したこともある総務省も、旧自治省、旧郵政省、旧行政管理庁が集まった省庁で、大臣秘書官も3つの出身母体から、人事課は事実上3つあって、意思疎通をするのにも大変だったが、旧自治省が大きかったので、実際上はそれほど困らなかった。

   しかし、みずほ銀行は、ほぼ対等な3銀行でスリートップだ。それをみずほ銀行とみずほコーポレート銀行という2つの銀行で回していくという曲芸のような金融機関だ。この(2013年)7月から、みずほコーポレート銀行が旧みずほ銀行を吸収合併し、みずほ銀行になった。しかも、みずほ銀行の佐藤康博頭取は、旧3行の背番号を外すという人事統合方針で、最近の人事を行ってきた。

   その矢先に、暴力団への融資問題が発覚した。12年末から検査に入っていた金融庁は、9月27日に業務改善命令を発動した。10月4日、金融庁に促されて記者会見を行ったが、「当時の法令順守の担当役員が情報を経営陣に上げていなかった」と説明し、情報は当時の副頭取止まりだったと強調した。その元頭取は旧第一勧業銀行出身で、しかも今回の問題は、第一勧業銀行系の信販会社であるオリコからの提携ローンであったので、あたかもみずほ銀行内の旧第一勧業銀行グループの不祥事という印象だった。この時点で、人事統合に伴う、旧第一勧業銀行切りなのかと正直言って思った。

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