2024年 4月 19日 (金)

最後の決め手はトヨタ「オーナー」による説得? 難航した経団連次期会長決定の舞台裏

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   経団連の次期会長に内定した東レの榊原定征会長(71)は2014年1月中旬、報道各社の取材に応じ「日本経済の再生に全身全霊を傾けたい」と抱負を語った。榊原氏は1月27日に米倉弘昌現会長(76)とそろって記者会見し、正式に所信を表明する予定だが、後任受託までの経過を検証すると、薄氷を踏む人選だったようだ。

当初想定していた人物は日立製作所の川村隆会長

経団連次期会長に内定した榊原定征氏(東レ提供)
経団連次期会長に内定した榊原定征氏(東レ提供)

   関係者によると、榊原氏が米倉弘昌現会長から「あなたしかいない」と後任会長就任の打診を受けたのは13年12月20日だった。2011年5月に経団連副会長を退任した財界OBへの異例の打診だが、榊原氏は「うち(東レ)は企業規模が小さいし、十分なスタッフも出せない」と断ったという。日覚昭広社長にも相談したうえでの回答だった。

   多くのメディアが報じているように、米倉会長が当初後任にと想定していた意中の人物は日立製作所の川村隆会長(74)だった。13年7月に長野県軽井沢町で開かれた経団連夏季フォーラムの直後、米倉会長は川村氏を食事に誘い意向を確認した。この時川村氏は「会長にはもっと若い人がなるべきだ。日立には政界と渡り合える経験もスタッフもいない」と返答。その後、米倉氏に手紙を書き送り、固辞の姿勢を鮮明にした。

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