教員のパワハラ、セクハラ続いた東北大学 「相談窓口」活用で学内浄化進むか

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   東北大学で教員の処分の発表が相次いだ。職員に対するパワハラ、さらには他校の女子学生へのわいせつ行為が発覚したという。

   同大学では過去数年の間に助手や教員の自殺もあり、2013年には、弁護士やジャーナリストらが企画した「ブラック企業大賞」で「特別賞」に選ばれている。

わいせつ行為の40代男性講師は懲戒解雇

大学院医学系研究科は東北大学病院(写真)に隣接する
大学院医学系研究科は東北大学病院(写真)に隣接する

   東北大学では、過去1か月ほどの間に3件、教員に対する懲戒処分を明らかにしている。直近では2014年4月2日、大学院医学系研究科に所属する60代男性准教授が、図書館職員にクレームをつけて土下座を強要したりサービスカウンターをたたきながら暴言を吐いたりといった行為を2012年9~12月に何度も繰り返したとして、4月1日付で停職1か月の処分を発表した。その2日前には、大学院経済学研究科の40代男性講師が、研究会で知り合った他大学の女子大学院生を飲食に誘い、気分が悪くなったという女子学生をホテルに連れて行ってわいせつな行為を働いたため、懲戒解雇になっている。

   さらに1か月さかのぼった2月28日、大学院工学研究科の50代男性客員教授が職場の懇親会の席上で女性職員にセクハラ行為をはたらき、2月27日付で停職6か月となった。

   学内の不祥事を隠さず、きちんと情報公開しているとは言えるが、これほど重なると教員によるパワハラ、セクハラが横行している印象もぬぐえない。

   実は1年前、世間から厳しい評価が突き付けられていた。「ブラック企業大賞・特別賞」――。不名誉な賞を贈られたのだ。ハラスメントや長時間労働、いじめ、コンプライアンス違反といった組織の負の部分を勘案し、インターネット投票をもとに選ばれた。本来は文字通り企業が対象なのだが、東北大だけが「別枠」で候補に挙がったのだ。2007年、長時間労働や教授による「アカハラ」を苦に薬学部助手が自殺したとして、遺族が大学を相手に訴訟を提起。また2012年には、激務のさなかに「2年以内の研究室閉鎖」を一方的に告げられて精神のバランスを崩したという工学部准教授が自殺したことが、ノミネートの理由となっていた。

   ネット投票では、候補となった8つの組織のなかで2位。一般的にも悪いイメージが広がっていることを裏付けた格好だ。

学内でハラスメント研修会実施も「具体事例聞きたい」

   ただ、教員の不祥事により入学者が激減するような致命的なダメージにはつながっていないようだ。大手予備校の河合塾が発表した2014年度の国公立大学出願状況を見ると、東北大全学部の募集人数合計が1958人だったのに対して出願者は6392人、倍率3.3倍だった。前年度比で志願者は微減しているが、文、経済、歯学部は逆に増加していた。

   コンプライアンスを担当する兵頭英治副学長は、学生が運営する「東北大学新聞」2013年10月24日の記事に登場し、「東北大学として『ブラック』と呼ばれるものを決して許容しないという基本姿勢をキチッと示していく」「大学は皆さんの悩みや困難を真摯に受け止め、秘密厳守で一緒に考えます。一人で悩まないでください。大学は責任を持って皆さんの力になることを約束します」と語っていた。

   2013年9月30日には「大学院教育学研究科ハラスメント防止対策委員会」主催による、学生や教職員を対象とした研修会を実施。弁護士を招いてセクハラやパワハラに関する講義が行われた。参加したのは62人で、終了後のアンケートでは研修の開催自体を評価する声があった半面、「もっと具体的な事例を挙げてほしかった」との意見が複数寄せられた。

   また学内にはハラスメントの相談窓口が設けられ、被害に合った場合に積極的に活用するよう呼びかけている。報道によると直近の2件のパワハラ、セクハラは相談窓口に寄せられた申し立てによって発覚し、処分につながった。こうした取り組みがハラスメント撲滅に貢献し、「ブラック大学」の汚名返上となるだろうか。

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