観光の復興に動き出す【岩手・大槌町から】(51)

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祭りの紙飛行機のコンテストには子供から大人まで参加しました=2014年6月15日、大槌町の新山高原
祭りの紙飛行機のコンテストには子供から大人まで参加しました
=2014年6月15日、大槌町の新山高原

   震災で休止していた大槌町の「新山(しんやま)高原まつり」が4年ぶりに復活しました。6月15日、新山高原で開かれた祭りでは、自作の紙飛行機による対空時間コンテストがあり、神楽、虎舞、鹿子踊が勇壮、華麗な舞を見せました。

   新山高原は町の西端に位置し、標高、約1千メートル、オレンジ色が鮮やかなレンゲツツジが群生しています。一帯は、国内最大規模の風力発電基地があることで知られ、43基の巨大な風車が電力を供給しています。

   オープニングセレモニーで碇川(いかりがわ)豊町長は「震災で途絶えていた祭りの復活は感無量」とあいさつ。祭りを主催した町観光物産協会の千代川茂会長は「震災から3年がたち、やっと祭りが開催できる環境が整った。これから毎年、開いていきたい」と話しました。


祭りでは大槌城山虎舞が勇壮に舞われました=2014年6月15日、大槌町の新山高原
祭りでは大槌城山虎舞が勇壮に舞われました
=2014年6月15日、大槌町の新山高原

   震災で壊滅的な打撃を受けた大槌町は、これまで、観光面に気配りする余裕がありませんでした。しかし、町の経済を活性化させ、人口減少に歯止めをかけるためには、町の資源を見直しして町外から人を呼び込み、交流人口を増やしていく施策が欠かせません。観光はそのための柱の一つになります。


   まず、手掛けたのが、震災後、実質的に休眠状態だった大槌町観光協会の再開でした。大槌町観光物産協会と名称を改めて4月から活動を始めました。観光客誘致や、特産品開発をめざし、新巻鮭や磯ラーメンのブランド化、吉里吉里海岸での海水浴場の復活、復興ツーリズムの展開といった事業を具体化します。「新山高原まつり」もその一環でした。


新山高原の展望台に設置された望遠鏡で大槌湾の蓬莱島を間近に見ることができます=2014年6月15日、大槌町の新山高原
新山高原の展望台に設置された望遠鏡で大槌湾の蓬莱島を間近に
見ることができます=2014年6月15日、大槌町の新山高原

   大槌町観光協会は震災前、大槌商工会に事務局を置き、会員は104人でした。震災で会長が亡くなり、会員が被災して廃業するなどし、業務を休止していました。協会の再開は町の復興のために多くの人が待ち望んでいました。

   町は協会の活動を後押しするために、4月から産業振興部の商工労政課を商工観光課に改称し、新たに観光物産班を配置しました。町観光物産協会の事務局は町商工観光課に置かれています。


1千枚制作された町の観光ポスター=2014年4月15日、大槌町役場
1千枚制作された町の観光ポスター=2014年4月15日、大槌町役場

   大槌町は、町の魅力を発信しようと、震災後、初の観光ポスターも作りました。「ひょっこりひょうたん島」のモデルとされる蓬莱島(ほうらいじま)に虹がかかるデザインで、城山公園、新山高原のツツジ、浪板海岸などが配置されています。キャッチコピーは「再び灯る希望の光。未来へ進む心と海の道しるべ」。観光面の復興も、一歩、また一歩と、進んでいます。

(大槌町総合政策課・但木汎)


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