派手なピンクの服装を「きちがいピンク」 この言葉の使用は「不適切」なのだろうか

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   元「モーニング娘。」メンバーの田中れいなさん(24)のブログの書き込みが物議をかもしている。ブログでは私服の派手な色を話題にしているのだが、その色は「きちがいピンク」なのだという。

   この「きちがい」という言葉は、まず新聞やテレビには登場しない。言葉のインパクトの強さに驚くファンも多かったようだが、中には「不適切」だと指摘する声もある。

「あっ今日は きちがいピンクじゃないじゃん!」

田中れいなさんの服装の「きちがいピンク」が議論に(2010年撮影)
田中れいなさんの服装の「きちがいピンク」が議論に(2010年撮影)

   ブログは2014年8月11日に掲載され、私服姿のいわゆる「自撮り画像」つきだ。「スタッフさんにね いろいろ言われたよ」として、以下のようなやり取りがあったことをつづっている。

「あれなんか今日雰囲気ちがくない?」
「そぉですかー?」
「大人ぽーい」
「そっかなあ?」
「今日のかんじがいいかなー?」
「うんうん!」
「あっ今日は きちがいピンクじゃないじゃん!」

   どの発言が誰の発言か分かりにくいが、スタッフが田中さんの服装が通常とは違い大人びていることを指摘し、その理由として田中さんの服装が「きちがいピンク」ではないことを挙げているように読める。

   この「きちがいピンク」とは、過度に鮮やかで派手なピンク色のことを指すようで、田中さんのブログは

「き……きちがいピンク(゜O゜; きちがいて ゆーなぁああ」

という一文で締めくくられている。田中さんもこの表現には驚いたことがうかがえる。

メディアは「気違い」の付く語は避けるが「言葉狩り」批判も根強い

   広辞苑の第6版によると「気違い」「気狂い」という単語は、「(1)精神状態が正常でないこと。狂気。乱心。また、その人。狂人。(2)ある物事に熱中して心を奪われること。また、その人。『競馬―』」と定義されている。それ以外に、「気違いに刃物」や、酒のことを指す「気違い水」といった関連語句も8つ列挙されている。

   一般的に新聞やテレビでは「気違い」は不快用語にあたるとして基本的には登場しない。例えば共同通信社の記者ハンドブックでは「精神障害者」と言い換えることになっており、関連語句についても、

「『気違い沙汰、気違いじみたこと』など『気違い』の付く語は避け、『異常な振る舞い・行動、とんでもないこと』その他、記事の内容に応じ別の表現を工夫する。『○○キチ』は使わない」

ときわめて抑制的だ。このこともあって、07年に麻生太郎外相(当時)が

「酒は『きちがい水』だとか何とか皆言うもんだから…」

と述べたことが問題視されたこともある。ただし、これらのメディアの方針については、「単なる言葉狩り」だとの批判も根強い。

季節外れの「季違い」だという説も浮上

   田中さんのブログのコメント欄では、

「きちがいとは、レディーに対して失礼ですね」
「言葉のチョイス、すげ~~~わ!!」

と、言葉の選び方に驚く声が多いが、一部には

「ブログ内に不適切な言葉が散見されます。なぜこういう言葉が不適切といわれるのでしょうか?それはその言葉で傷つく人が多いからです。もう二度とブログでも会話でもそんな人権を侵害する言葉を使わないでください」

と不快感を示す声も出ている。

   なお、田中さんのブログには「きちがい」と、ひらがなの表記しかない。そのため、季節外れを意味する「季違い」を意図していたとの見方も出ている。

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