2024年 4月 23日 (火)

主食が小型パンで副食がキムチチャーハン 栄養士が指摘した「変な給食」、実はなかった

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   小学館の月刊誌「SAPIO(サピオ)」2014年12月号に掲載された記事に事実誤認があったとして、編集部は11月12日に謝罪文を発表した。愛知県江南市の学校給食で「焼きそばと一緒にメロンパンが提供された」としていたが、そうした献立は存在しなかったという。

   記事を書いたのは「変な給食」「もっと変な給食」などの著書で学校給食の問題点を指摘している管理栄養士の幕内秀夫さんだ。幕内さんは自身のブログで事実誤認が起きた「原因」を説明している。

自治体に直接確認はとらない

給食献立表をインターネット上で公開している学校も少なくない(画像はイメージ)
給食献立表をインターネット上で公開している学校も少なくない(画像はイメージ)

   「SAPIO」で問題となったのは「学校がヘンだ!」という特集記事だ。幕内さんは一部自治体の給食で、菓子パンやラーメン、パスタ、ハンバーガーなどが「主食」として提供されていることを問題視し、実際にあった「奇抜なメニュー」をいくつかピックアップした。

   その中で、愛知県江南市が9月に提供した給食として「メロンパン、焼きそば、とりつくね、フルーツ杏仁、牛乳」という献立を紹介した。幕内氏はこの内容を「一番ひどい」と指摘。「そもそも菓子パンを主食するのはおかしい。化学物質や添加物も気になるが。このメニューはデザートもついて油脂や砂糖がさらに多い。子どもの肥満や高脂血症が心配です」と批判していた。

   ところが実際は、江南市にこうした献立は存在しなかった。市が「SAPIO」編集部に事実確認したところ、編集部は「編集部・執筆者の初歩的な確認ミスであり、江南市の関係各位には大変ご迷惑をおかけしました」として謝罪文を公表した。

   幕内さんも12日にブログを更新し、事実誤認について「私、および編集部の不注意により、記載ミスが生じてしまいました」「単純ミスなのですが、愛知県江南市に対しては迷惑をかけてしまいました。深く反省しています」と謝罪した。

   では「初歩的な確認ミス」はなぜ起きたのか。その理由は幕内さん自身がブログで明らかにしている。幕内さんは「当該の自治体に実際の献立を確認していない」と一部報道で批判されたことに対し、「その通りです」とコメントしているのだ。

姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中