2024年 4月 25日 (木)

民主陣営、政治資金で「キャバクラ」通い 元候補者謝罪、「都議や区議が使用」と内幕バラす

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   「政治とカネ」の問題が繰り返し問題化するなか、2012年の衆院選に民主党から出馬して落選した候補者が、自らの政治資金問題で謝罪文をウェブサイトに掲載し、民主党を厳しく批判するという異例の事態になっている。

   元候補者の収支報告書にはキャバクラなど「一般感覚ではありえない不適切な領収書」が多数含まれているが、本人は関与を否定。自らは資金を管理できていなかったとして、民主党内に「腐った体制」があるとまで批判している。

「一般感覚ではありえない不適切な領収書」

民主党の元候補者がウェブサイトに掲載した謝罪文。「一般感覚ではありえない不適切な領収書」が多数あったという
民主党の元候補者がウェブサイトに掲載した謝罪文。「一般感覚ではありえない不適切な領収書」が多数あったという

   謝罪文を公表したのは、2012年12月の衆院選で東京11区(板橋区)から民主党の公認を受けて出馬した太田順子氏。衆院選には6選を目指していた下村博文文科相(自民)に大差で敗れ、2年が経過してから問題が浮上した。

   太田氏の資金管理団体の12年分の政治資金収支報告書では、民主党本部から受け取った約400万円の収入があった。この400万円が収入のほぼすべてだ。問題なのが、この400万円の使途だ。選挙期間中とその前後の「食糧費」として70万1580円が費やされており、支出先はパブ、バー、寿司屋など板橋区内の飲食店だ。

   太田氏がこのほどウェブサイトに掲載した謝罪文によると、この「パブ」とは「一般的にキャバクラと言われる店」で、これらを含めて「一般感覚ではありえない不適切な領収書が多々認められます」と説明。ただ、太田氏によると「民主党都連の指示に基づき、民主党板橋幹事長の区議に通帳、印、カードを預けました」といった経緯があり、「私自身が正確な収支が把握不能の状態」だった。これは太田氏が元々東京11区に地盤を持たない「落下傘候補」だったことが大きいようで、完全に地元の都議や区議が資金をコントロールしていたと説明している。

「私の選挙資金は都議、区議が自由に使用していました。選挙後は都議、区議の後援会口座に寄付をするよう強要されました。公職選挙法に基づき、寄付の強要を私は拒否致しましたが、使用された資金はどうすることもできませんでした」

政治資金の原資は国庫から支出される政党助成金

   「現在まで全容解明、修正対応をしたく努力して参りましたが、叶いませんでした」として、公表に踏み切ったという。

   民主党には、税金を原資とする政党助成金が12年には約165億円支払われている。民主党はこういった補助金をもとに候補者に政治資金を渡している。こういった政治資金の使途としてキャバクラは不適切だという批判が出そうだ。

   太田氏の謝罪文はこう結ばれており、民主党から出馬したことの後悔をまったく隠していない。

「私は2年前の選挙で、民主党への支持を訴えて参りましたが、それらは誤りでした。私のことを応援してくださった方々、私の演説を聞いてくださった方々に対し深くお詫び申し上げます」
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追悼
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