あの会社は「ルックス」で採用しているに違いない

2012/1/13 12:00

   不景気で就職、転職環境が冷え込み、求職者の競争が激化している。個人の適性や能力をきちんと評価し、公正な採用選考を行って欲しいものだが、思うように就職先が決まらないと、いろいろと疑心暗鬼にもなる。

   ある会社の採用選考に落ちた女性は、「この会社は求職者の容姿で採用を決めているに違いない」と考え、差別的な扱いをなくすよう訴える場所を探している。

容姿採用は違法じゃないのか、どこかに訴えたい

――転職活動をしている20代女性です。先日、ある広告代理店を受けたのですが、5人くらい採る予定だったらしく、ようやくチャンスが回ってきたと思っていました。

   一次面接を通過し、二次面接は集団面接で、男性5人、女性5人が受けました。女性たちとは帰りにお茶に行き、いろいろ話をして連絡先も交換しました。

   数日後に選考結果の連絡が来ましたが、落ちてしまいました。他の人はどうなったんだろうと思い連絡をしてみたところ、3人は最終選考に進んだようです。

   1つ気にかかったことがあります。残った人たちを思い浮かべると、みんな容姿が良かったんです。面接官もこの3人にはよく質問していました。私ともう1人はそれほど質問されませんでした。

   面接のときの話を聞く限り、受かった3人より私の方が多くのキャリアがあります。面接官から

「この経験があれば即戦力になれますね」

と言われたくらいです。新卒ならまだしも、中途なら容姿は関係ないと思っていたので、残念です。

   こういう差別的な扱いにはすごく納得できません。後に続く人たちのためにも、どこかに訴えたいのですが、受け付けてくれるところはないのでしょうか。そもそも、法律では会社が「仕事に関係ない容姿採用」をすることを禁止していないんでしょうか――

(続く)

尾崎 健一(おざき・けんいち)

臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て、2007年に独立。ライフワーク・ストレスアカデミー代表として企業のコンサルティングを行いながら、秋田大学医学系研究科で自殺予防の研究に携わっている。『ケーススタディ 認知行動カウンセリング』(至文堂)に執筆者として参画。共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

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