2019年 12月 12日 (木)

あの会社は「ルックス」で採用しているに違いない

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社会保険労務士・野崎大輔の視点
「外見採用」を確認、指導することは事実上困難

   厚生労働省が示している「採用のためのチェックポイント」は、企業の採用選考は公正に行われるべきであり、「応募者の適性・能力とは関係ない事柄で採否を決定しない」ことを求めています。したがって、芸能関係や接客業などを除き、容姿を基準とした採用は「不公正な採用選考」とみなされるおそれがあります。

   とはいえ、実際に容姿採用が行われているかどうか確認するのは簡単ではありません。外見の良し悪しは主観によるところが大きく、「うちは外見で採用していないです」といわれれば証明は困難です。一定の制限はあるものの、会社には採用自由の原則もあります。

   先日、私がハローワークに問い合わせをしたところ、容姿基準の採用に対する明確な罰則はないということでした。もし違反したとしても「指導勧告にとどまる」くらいで「罰金を科せられたケースはない」そうです。どんな場合に指導勧告がありうるかについての答えは得られませんでした。採用された人の理由は、容姿ではなかったかもしれません。自分は容姿が悪いから落ちたと思い込まず、頭を切り替えて別の会社を探した方がいいのではないでしょうか。

尾崎 健一(おざき・けんいち)
臨床心理士、シニア産業カウンセラー。コンピュータ会社勤務後、早稲田大学大学院で臨床心理学を学ぶ。クリニックの心理相談室、外資系企業の人事部、EAP(従業員支援プログラム)会社勤務を経て2007年に独立。株式会社ライフワーク・ストレスアカデミーを設立し、メンタルヘルスの仕組みづくりや人事労務問題のコンサルティングを行っている。単著に『職場でうつの人と上手に接するヒント』(TAC出版)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。

野崎 大輔(のざき・だいすけ)

特定社会保険労務士、Hunt&Company社会保険労務士事務所代表。フリーター、上場企業の人事部勤務などを経て、2008年8月独立。企業の人事部を対象に「自分の頭で考え、モチベーションを高め、行動する」自律型人材の育成を支援し、社員が自発的に行動する組織作りに注力している。一方で労使トラブルの解決も行っている。単著に『できコツ 凡人ができるヤツと思い込まれる50の行動戦略』(講談社)、共著に『黒い社労士と白い心理士が教える 問題社員50の対処術』がある。
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