小倉「いまでも小沢さんは必要ですか?」
「民主党のおかげでまた眠れなくなった」と小倉智昭のぼやきで始まった。
先週金曜日(2日)の福田・小沢の党首会談で出た「大連立構想」は、自民の申し出を民主が蹴った。ところが、「どっちがもちかけたか」ときな臭い報道もあったうえに、小沢代表が突然の辞意表明だ。いったい何があったのか。
小沢氏の辞任の弁は、「自民との政策協議(連立)を提案したが、受け入れられなかった。役員会での反対は、わたしへの不信任」というもの。たしかに役員会の反応は「その場で断ってほしかった」「連立は絶対に受け入れられない」と厳しいものだったという。小沢氏が「自社さ連立もあった」というと「社もさも消滅した。民主党はそうはさせない」と。
小倉は「わたしは(金曜の時点で)ひょっとしたら辞めるんじゃないかと思った」と。
政治評論家の伊藤惇夫は「またか、という感じ。小沢さんは、細川政権で、新進党で、自自連立と、あと一歩のところで奇策に走って失敗している。ちょっと似ている」という。
長谷川豊がさらに解説して、「(小沢代表の)連立は、先の選挙で公約した政策を実現していく手だて。そのうえで選挙で勝つ」という考え。さらに「今のままでは選挙に勝てないという判断」があったという。「現職の代表が『勝てない』なんて‥‥聞いたことがない」と長谷川もいう。
ピーコは「小沢さんは、自分の党だと思ってる。国民に対する裏切り、もう信用しない」と手厳しい。
スタジオには、民主党衆院議員の細野豪志、松木謙公両氏。これに小倉が聞く。
「いまでも小沢さんは必要ですか?」
「そう思います。選挙に勝った」(松木)
「ここまで育てたのは小沢代表です」(細野)
「選挙は、小沢さんだからでなく、年金で勝ったんじゃないの?」(小倉)
「若干のあせりがあった? 政策協議は必要だが、それと大連立とは別」(細野)
「どっちが連立をいいだしたのか」(小倉)
「わからない。ただ、仲介者がいることが見えてきた。また、小沢さんが連立に前のめりになっていたのは間違いない」(伊藤)
この件では、読売新聞が「小沢がもちかけ、福田がいったことにしてほしいといった」とか伝えたが、小沢氏は真っ向から否定している。
「自民党からいろいろ漏れてくるのは、信義違反」(細野)
「民主党は選挙で勝ち目はないのか」(小倉)
「そんなことはない。ただ、自民は底力はあるから、早く地方を固める必要はある」(松木)
番組は、連立の損得勘定を2人の選挙区で各100人づつに聞いた。
福田首相の群馬では、「福田さんがもちかけての連立」に、69人がOK。小沢氏の岩手では、「小沢さんがもちかけての連立」に、OKはたった24人だった。
小倉が「結果的に自民にプラスだった? もともと、小沢さんが民主党にふさわしいかどうか、疑問に思ってるひとは沢山いた」といった。
その通り。あの人がかつて、自民党の「ナンバー2」だったことを知ってると、やっぱり信用しきれない。でも若い人は知らないかもね。