福山雅治「誘う」柴咲コウにイラつく(ガリレオ)

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   視聴率20パーセントをキープしている今期一番のヒット作。人気の理由は、(1)白衣、メガネの福山雅治がかっこいい。(2)実験などで科学的に事件が解き明かされるのが新鮮。(3)1話完結なので気楽に見られ、ゲストが豪華。というところでしょうか。だけどイマイチ入っていけないのは私だけ?

   事件の謎解きをする物理学者、ガリレオこと湯川学(福山)は変人というが、いたってノーマル。スポーツもこなせば、芸術にも造詣が深く、料理だってできちゃう。人の心もちゃんと慮れるし、むしろ万能ヒーローである。

   刑事の内海薫(柴咲コウ)の方がよっぽど変わっている。なんであんなに湯川に突っかかるんだ、捜査に協力してもらっているのに。事あるごとに研究室を訪れ、少しは自分で考えろって(それじゃドラマにならないのね)。

   おまけに湯川の前で「自分は刑事には向いていないかもしれない」と泣いてみせるなんて、男を誘う常套手段じゃないか。柴咲コウにそんなつまらん女はやってほしくなかったぞ。

   そう、つまり内海の存在が私をイラつかせるのだ。事件の真相より、不機嫌な顔で文句ばかり言っている彼女の印象の方が強く残ってしまう。月9だからといって、むりやり恋愛モードにしなくてもいいのに。恋の成り行きには興味がないので、ストーリーが面白いかどうかはゲスト次第ということに。

   初回の唐沢寿明が、やはり一番見ごたえがあった。といっても殺人トリックの方ではなく、男の執念、怨念を表す擦り切れた畳、割れたケータイの描写に目がいくのは、私が文系のゆえか。

   香取慎吾の演ずる不気味なキャラも、圧倒的な存在感で目をひいた。堀北真希の使い方は「もったいない。実にもったいない」。深田恭子の悪女も楽しみにしていたのだが、簡単にボロを出しすぎ。彼女の目ヂカラはなかなかのものだったけど、初めから展開が読めてしまう脚本で興をそがれた。もっと手強い犯人が現れないかしら。

   それでも感心したことがある。事件が謎だらけのとき、まず分かりそうなところから手をつけ、一つ一つ解明していこうという湯川の姿勢だ。個々の現象を整理して、次にそれぞれをパズルのように組み合わせていく。一見なんのつながりもなさそうなところに関係性を見出して「ゆえに」で結んでいく。これぞ理系の方法論? 現象には必ず理由があるのね。

   それにしても、謎を解くヒントがひらめいたとき、湯川が所かまわず書き出す数式、あれはいったい事件と何の関わりがあるんだろう???

   ※ガリレオ(フジテレビ系・月曜21時)

文   ツキノ・ワグマ
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