2024年 4月 26日 (金)

朝青龍 生かすも殺すも「マスコミさじ加減」か

    このところのニュースワイドは朝青龍一色の観があった。二場所休場明けの出場で勝ち負けの結果だけでも注目の的なのに、暮れ正月をモンゴルで過ごしたいとわがままを言って高砂親方を困らせたり、稽古をさぼって湯河原温泉で遊んだと伝えられたり、横綱総見で白鵬との勝負を7番で切り上げて、天敵、内館牧子に「長くやれば白鵬のほうが強い」と言われたりと、相変わらずのお騒がせぶりだった。そして、「満員御礼」の初場所2日目、稀勢の里にぶざまな負け方をして盛り上がりはピークに達した。

ニーズに応えているとも

    その割に熱がやや冷めていた「スッキリ!!」がこの日、取り上げたのはスポーツ紙一面の作られ方。阿部祐二リポーターが、締め切りに追われるサンケイスポーツ編集局の取材に入る。 「勝ち負け次第。朝青龍が負けたら一面、勝ったら普通ですね。ヒールが負けたらみんな喜びますから。個人的には負けてほしい」(整理部長)

    編集局中の目がテレビに向けられるなか、朝青龍は、初挑戦の豪栄道をわずか4秒であっさり退ける。ここで一面は亀田興毅で行くことに決定するが、最終面に回った朝青龍の扱いをめぐって、紙面の割りふりを握るボス2人の意見が分かれる。局次長は、初めて対戦する相手に26連勝する横綱の緻密さを前面に出すという意見、もう一人の整理部長は、やはりヒールぶりを強調するべきだという。

    阿部リポーターが見せる出来上がった新聞は整理部長に軍配。相撲のあとに朝青龍が支度部屋の通路にペッとやったことが決め手になったようだ。 「ヒールに仕立てたり、26連勝を押し出したり、マスコミのさじ加減ですよ。朝青龍がニーズに応えているともいえるけど」(テリー伊藤)

     いずれにしても、久しぶりに初日、2日目と連続、国技館を満員にした朝青龍が「千両役者」であることは間違いない。 

文   アレマ| 似顔絵 池田マコト
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