こんな経済コメント放送して大丈夫?
<テレビウォッチ>この朝最大のニュースは、ニューヨークの株価の下落。777.68ドルという下げで、ダウ平均1万365ドルを記録した。2001年の9.11直後の下げ幅を超えて過去最大。
直接の引き金は、この日米下院が、金融機関救済のための7000億ドルの政府資金投入法案を否決したこと。評決は賛成205反対228だった。
この投入額は、赤ん坊までいれた国民1人あたり24万円の負担になる。「好景気の時は儲けていて、悪くなると政府に泣きつくとは」という反感もあって、「なぜ銀行だけ救済するのか」という声が強かった。また下院は11月に選挙で、選挙民に説明できないということらしい。
一方、各国の中央銀行は、ドルの流動性を高めるため、ドル協調供給を追加して6200億ドルとすることを決めた。日本はドル供給額の上限を600億ドルから1200億ドルに増やした。
みのもんたが、播磨卓士TBSワシントン支局長に聞く。「サブプライムローンは年末にむけてどんな影響がでるんですか?」(その問題はとうに通り越しているのよ)
支局長「きっかけはサブプライム問題ですが、いまや金融全体が機能不全に陥っている。金融市場で資金調達が難しくなっているので、米政府が支えようとしたのがこの法案。それが否決されたことでさらに不透明になった」
みのはさらに、「中央銀行がドルを供給するという。日銀は日本円で12兆6000億円。冗談じゃないよ、俺たちの生活はどうなってると思ってんだという意見もあると思うんですが」(金をくれてやると思ってるらしい)
支局長「日本が12兆円出すんじゃないんです。日米の中央銀行が円とドルを交換して、日銀がドルを市場に供給するという意味です」
「その金はどこからもってくるんです?」とみの。
支局長「日銀が米のFRBと交換したお金です」(それじゃわかんないよ)
案の定みのは、「そのお金は、われわれに還元してもらえないんですか?」
支局長も困っちゃった。「ドルを借りたいという金融機関などに出すお金。納税者に支出されるものではありません」
みのは「日本はそれだけ余裕があるんですかね」(まだ、くれてやる金だと思ってる)
「それから、三菱UFJがモルガン・スタンレーに出資するのは好感されてるんですか?」
支局長「バブル期だと反感があったが、今はありがたいと」
「むかし、日本の車が壊されたりしましたよねー。ああなるのが心配で」(何年前の話だ?)
今は昔。みのの頭も今は昔。聞いててくたびれた。