2024年 4月 23日 (火)

大相撲の八百長疑惑 「物言い」ばかりで判定不能?

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   <テレビウォッチ>「二子山親方と北の湖前理事長への冒涜です」と貴乃花親方。二子山は父親、「冒涜」と非難した相手は実の母だ。大相撲の八百長疑惑は、虚しく切ないことになってきた。

なぜ出てこないんですかね

   きのう(10月16日)東京地裁で北の湖前理事長が証言した。53枚の傍聴券に500 人以上が集まったという。前理事長は「全くのウソです」「金をもらったことはありません」と八百長を全面否定した。

   週刊現代(講談社)が、1975年3月23日の初場所千秋楽、貴ノ花と北の湖の優勝決定戦が八百長だった、と報じたのに対し、日本相撲協会が名誉毀損と損害賠償を求めている裁判。

   この日は、講談社側の証人として、元小結の板井圭介が、「76―80%が八百長だった」「84年の北の湖戦では、自分が負けをもちかけて50万円もらった」などと証言。「なぜですか?」との問いに、「真剣に相撲を取っても仕方がない」と答えていた。

   また、記事を書いた武田頼政は、「(貴ノ花の元妻の)藤田憲子さんから聞いた。祝勝会のあと、貴ノ花から『400万円用意してくれ。師匠に星の手配はやったのかと命じられた』とのことだった」と証言。協会・弁護士の「400万円は北の湖に渡ったのか」には「わからない」と答えた。

   武田はさらに、同じ憲子発言として、「貴乃花(現貴乃花親方)の初優勝も、八百長だった」と爆弾証言。「親方(二子山親方)が手を回したので、貴乃花は知らない」とも。この日は、藤田憲子も証人に予定されていたが、出廷しなかった。裁判長は、「同じことばかりで論点も整理されていない。裁判所はよくわかりません」といった。

   北の湖・貴ノ花戦は、歴史に残る名勝負といわれ、これを実況放送したNHKアナウンサーで、相撲ジャーナリストの杉山邦博は、怒り心頭だ。

   「私は悔しくて。あの名勝負は疑う余地がない」と取り口を詳細に伝えて、「北の湖は残れなかった。それを33年も経ってこんなことを言われるなんて」

   評論家の中沢潔は、「虚しいですね。相撲協会は、八百長はないという建前を貫くしかないんですね。だから、これを続けてもファンの夢を砕くだけ。立ち直るには、11月の九州場所で火の出るような相撲をとってみせるしかない。ファンあっての相撲ですから」と、これがまあ正論か。

   「なぜ憲子さんは出てこないんですかね」とみのもんた。

   中沢は、「協会の幹部に息子がいることでもあり……」と歯切れが悪い。

   みのは、「言ったんですか、どうですかと事実を出せないんですかね。ご本人が出てくるべきですよ」

   その前に、藤田憲子はまた、よりにもよって週刊誌の記者にしゃべったのかね。スタジオのだれもが、うんざりしている様子がありあり。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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