2024年 3月 19日 (火)

「のらネコへのエサやり」自由か 禁止条例と「徹底抗戦」男

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   <テレビウォッチ>東京・荒川区が、罰則つきの新条例を作った。「良好な生活環境の確保に関する条例」というのだが、内容は、動物へのエサやり禁止とゴミ屋敷禁止。事実上2人の男性のためなんだという。

こういう人が増えてる

   ゴミ屋敷に熱心な「朝ズバッ!」、今回はネコにエサを与えて回る70代の男性を追った。毎日午前3時、ショッピングカートを引いて自宅を出る。何やら道にばらまきながら町中を歩き回る。まかれているのはナマの鶏肉とか缶詰のキャットフード、ちくわなど。

   のらネコへのエサなのだが、量が多いからか、カラスやハトまでが集まってくるようになって、フン害のために「布団も干せない」「悪臭がひどい」と、近所では掃いて捨てたり、水をまいたりと大迷惑。しかし、区の職員がいくらいっても、やめようとしない。

   「朝ズバッ!」のカメラに向かっても、「条例が施行されたってオレはやるよ。死刑になったってやる」「迷惑? 関係ないよ。カラスにいってくれ。やるのは自由じゃねーか」「エサ代は毎月2、30万かかってる」といった調子。

   それよりも「(ネコが)かわいいのとかわいそうなのとで、20年30年前からやってんだ。何千万円もつぎ込んで」という。荒川区には逆に抗議文を出していた。「ゴミのようにポイ捨てされるネコを保護しているのだ」と。エサをやった結果、子どもが生まれ、悲劇を再生産しているとは思わないらしい。

   新条例は、動物へのエサやりや廃棄物放置などで、不衛生な環境を生じた場合は、立入調査と改善命令を定め、改善命令に従わないと5万円以下の罰金、立入調査の拒否には10万円以下の罰金となっている。区の話では、罰則つきの条例は全国では初めてだという。

   荒川区にはまた、1軒のゴミ屋敷があって、これまた、近所迷惑になっているのだが、これまでは行政も手出しができなかった。が、新条例はこれにも有効で(そういう風に作った)、4月に施行されたあとは、罰金で攻めることになるのかどうか。

   どっちにしても、これらの言い分は、全国各地にあるゴミ屋敷の住人とほとんど変わらない。なんで、こうなるのか。

   みのもんたは、「全国でこういう人が増えてる」

   与良正男は、「確かに増えてると思うが、理解不能。一人暮らしの生き甲斐かもしれないが」

   道あゆみは、「大量消費・生産時代のゆがんだ縮図を見ているような気がして……昭和40年代にはこういうことをする人はいなかった」と。

   40年代かどうかはともかく、昔はこんな人も、コミュニティーの一員だったことは確か。社会が有機的に機能していたといったらいいのかな。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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