タミフル「効かない」型も どこまで心配すべきか
<テレビウォッチ>東京の老人医療施設鶴川サナトリウム病院で、インフルエンザの集団感染が起こり、高齢の入院患者3人が亡くなった。感染者数は112人に及んだが、この病院では、患者、職員の9割が予防ワクチンを接種していたというのに、なぜ?
院長も感染しているというので、記者もマスクをしての異様な会見だった。院長は「外部からの持ち込みとみて調べているが、答えが出にくい」という。
専門家は、「ワクチンは、発症を完全に予防するものではない。罹った時の症状を和らげる、薬の効きがいいなどの効果はあるが」というが、「薬が効かない性質のウイルスになってしまっている」可能性を指摘した。つまりタミフルが効かないケースもあるのだと。
ウイルスは3種類あって、今(2009)年の感染者671人の内訳は、「A 香港型」303人、「Aソ連型」243人、「B型」125人(国立感染症研究所調べ)。
なかで注目は、タミフルへの耐性をもつ割合が高くなっている「Aソ連型」だ。耐性菌の割合が、去年は2.6%だったものが、今年は98%になった。専門家も「ちょっと想定外だった」という。
では罹ってしまったら? 「リレンザ」という薬が、いまのところ全部のウイルスに効くという。タミフルは飲み薬だが、これは粉末の吸飲薬。小さな子どもなどには扱いにくいという。
香山リカは、「自分で吸わないといけない。どちらにしても、寒気がしている段階で飲まないといけない。高熱を発してしまったら効かない」
宮崎哲弥が「発症から48時間以内」と、妙に詳しいのは、すでに今シーズン発症済みだかららしい。
テリー伊藤が、「タミフル飲んでダメだからリレンザ飲んだら?」
香山は、「その頃はウイルスが増殖しきっているから、もう効かない」
加藤浩次が、「予防接種はどの型のものなの?」
「昨年流行ったものからブレンドして作っているので、新しいものは入ってないこともある」と香山。
宮崎が「日本は薬の使いすぎ。世界中のタミフルの75%を使ってる。いくらなんでも」という。「使いすぎてウイルスが変わったり?」と加藤。
「それが耐性なんですよ」と宮崎。「季節的なインフルエンザのときはタミフルをなるべく使わないというのも、選択肢のひとつ」
香山も「普通の人だったら、栄養をとって寝ていればなおりますから、あまり心配しなくていい」
宮崎が、「タミフルが効かないといっても、おびえないで大丈夫」