土曜の昼下がりといえばドラマやバラエティの再放送というのがおきまりだが、日本テレビのこの「サタデーバリューフィーバー」枠は新企画にチャレンジする1時間となっている。
今回の企画は東野幸治と岡村隆史によるふたり旅で、タイトルにもあるようなプライベートな雰囲気が漂う新感覚の旅番組だった。どこが新感覚なのかといえば、通常の旅番組の場合、秋は紅葉、冬は温泉というように時季に合った観光スポットを歩き、食事や宿など段取り良く決められているものだが、この番組は行き当たりで、ドキュメンタリータッチに作られている。
たとえば今回、少林寺や三皇寨という絶景地を巡っていたが、かなり寒かったようで、東野が「風呂に入りたい」とだんだん不機嫌になっていくその様子も映されていた。さらに夜行列車で天安門に向い、到着したのは朝の6時半。そこで朝がゆを食べようとおかゆの美味しい店にタクシーで行くも店は開いておらず、早朝から開いているお店を探し歩くなどダンドリの悪いところも旅の醍醐味と、ありのままを見せるのである。お目当てのお店が行ってみたら定休日だった、ということは実際の旅ではままあることだが、旅番組でこのパターンは珍しい。
残念だったのはナレーションだ。身内に不幸でもあったのかというような抑揚のない陰気な声は旅番組にはふさわしくない。
(白蘭)

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