2024年 4月 25日 (木)

どっちと見るか!?「現代」「文春」は小沢終焉、「ポスト」「新潮」しぶとく復活

   迷っている。週刊誌を読めば読むほどわからなくなる。鳩山・小沢ダブル辞任で誕生した菅直人新政権は、本当に小沢時代の終焉なんだろうか。

   新内閣でも、仙谷官房長官、枝野幹事長は反小沢派なのだそうだから、小沢と距離を置いたといってもいいのかもしれない。その証拠に、枝野と小沢の引き継ぎはたった3分間で終わった。

   しかし、親小沢派と見られている細野豪志氏を副幹事長に据え、代表選で菅氏と競って、小沢派が投票した樽床伸二氏を国対委員長にしたのは、小沢氏に対する配慮ではないのか。

   週刊誌も見方は二分されているが、小沢一郎の終焉と見るのは少数派である。鳩山氏が小沢の独断専行政治に切れて、最後の最後に、小沢を道連れにして「抱き合い心中」し、それを予想していなかった小沢は、菅の対抗馬さえ立てられずに、政権中枢から切って捨てられたのだというのが、「現代」「フライデー」の見方だ。

参院選後に「政界の殺処分」

   「文春」は鳩山との抱き合い心中を持ちかけたのは小沢のほうだったが、小沢の誤算は、鳩山がすべて菅に話し、菅氏側から政権を担うなら「非小沢でやりたい」と条件を出され、これによって小沢のシナリオは崩れてしまったと読む。また、政治コラムニスト後藤謙次氏の「小沢一郎かく敗れたり」では、小沢の豪腕伝説は終章へ向かっていると切り捨てている。

   だが、すべては小沢の仕組んだ「永田町爆弾」で、参院選挙に勝つために、乾坤一擲、小沢は自らが爆弾となり炸裂させたと読む上杉隆氏の巻頭レポートを始め、小沢は新闇将軍となって、参議院選後に「政界の殺処分」を始めるとする「ポスト」、「小沢支配は終わらない」(AERA)、「菅新総理 小沢一郎にひれ伏した時!」(アサヒ芸能)、「屈辱の暴君『小沢一郎前幹事長』がこのまま黙るわけがない」(新潮)と、小沢氏の力は十分残っていると読む週刊誌が多いようだ。

   どちらなのだろうか。私は、小沢氏が最年少自民党幹事長になったときから、20年ぐらいウオッチしてきているので、新潮の以下のような見方が腑に落ちるのだ。

   「小沢さんの頭には、かつてヤミ献金問題で国会議員を辞めた後に、脱税で逮捕された金丸信のトラウマがあるはず。だからこそ、政治権力を保持し続けることに執念を燃やすでしょう」(花岡信昭拓殖大学大学院教授)

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