2024年 4月 17日 (水)

TV局は目下「そこのけそこのけW杯担当が通る」状態

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   いよいよ始まったW杯。新国技に認定された如く、熱狂的に盛り上るようになって久しい。

   ユニフォームをブルーに、サムライブルーと命名したのは誰なんだろう。スゴいことだ。

   サムライという言葉を引き合いに出すことで、より国民に『日本人』意識や選手へのインスタントな感情移入に成功し、巻き込みやすくした点で素晴らしいネーミングだと思う。

   ところで、日本のサッカー熱はグローバルリズムという言葉とともに広まったのではないだろうか。日本にとって親分のようなアメリカでのサッカー熱は未だ微妙に思えるが、世界中が熱狂しているのに、なぜ日本人はそんなにサッカーが好きじゃないの? これじゃあ本当の意味で世界に置いていかれるよ! と、世界標準・国際感覚を身につけたくて仕方がない日本人の島国魂にサッカーは火を付けたように思う。

   これは誰かの陰謀でもなく、サッカー愛が日本国民を熱狂させたと思いたい。単純にサッカーを愛する人が国内リーグだけでなく、国民的スポーツとしてサッカーをもっと多くの人に好きになってもらいたい! という願いだったのだろうと。そして、その陰謀否、願いは見事に通じた。マーケティングは大成功で大スポンサーがつき、サッカー関連のビジネスは雨後のタケノコ状態。まぁ、その後はご存知の通りですけど。だがしかし、まるで敷かれたレールに乗っかるように、Jリーグのチームすら知らないような人でも、W杯でサムライブルーの健闘を祈るように日本人の心は変わった。サッカー好きになったことで精神的に世界の仲間入りをしました! とでも言わんばかりに。

お弁当やカップ麺の自販機ズラズラ

   さて、そんな日本人の期待にこたえるべく奮闘するのが中継スタッフだ。選手たちがどれだけ奮闘してくれても、その姿を生中継で見ることができなければ何もならない。

   先日、知人のスポーツ部に配属されているディレクターも南アに飛んで行った。ちなみに、治安を心配する彼の家族は、実家に家族一同を呼び寄せて壮行会を開いたらしい。33歳の大の大人が、ちょっとはにかみながら照れくさそうに話していた。

   現地に飛んだスタッフが送ってくる情報を受け取る方も大変だ。某局のスタジオフロアーでは、毎回、特別に中継機材が持ち込まれ、廊下のスペースをつぶして調整室に充てている。そのために特別に警備員が数人配置され、現地との時差と闘うスタッフのためにお弁当やカップ麺の自販機がズラズラと鎮座する。さらに絶えず機材が放つ「ブーンッブーンッ」という重低音と熱風が、見なれた空気を若干緊張させる。なにより、この時期はW杯中継が最優先のため、レギュラー番組でもスタジオのリソース押さえが難しくなる。国民最大の関心事のサッカーには誰も楯突けないのだ。

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